陝西省:国産化改修で変換所の安全運用を確保
エネルギー分野の基幹設備を自立的に制御・運用できることは、エネルギー安全保障の重要な基盤である。±500kV宝鶏変換所は、中国西北地域初の直流変換所であり、国内初の交流・直流一体型変換所でもある。徳宝直流送電プロジェクトの起点として、西北地域と四川省の間で水力・火力電源を相互補完し、クリーンエネルギーを広域融通する役割を担っている。現在、同変換所では2026年度の定期点検および制御保護システムの国産化改修が本格的に進められている。
今回の点検工事の工期は60日間で、約1万件に及ぶ定期点検を並行して実施する。複数分野・複数組織による協調作業となるため、国家電網陝西超高圧公司は現場指揮本部を設置し、各種リソースを統括するとともに、人員配置を柔軟に調整して工程間の連携を確保している。特にバルブホールや変換用変圧器周辺など、作業が集中するエリアでは、時間帯や設備系統をずらして施工する方式を導入し、内外二重の安全監督体制のもとで、動的な安全・品質管理を実施している。
今回の制御保護システム改修で最大の課題となっているのは、新旧システム間の大きな仕様差である。技術チームは事前に模擬試験プラットフォームを構築し、制御ロジックの比較検証、通信インターフェースの適合確認、連動試験を完了させた。施工では「制御盤の事前設置、オフライン調整、項目ごとの照合確認」という手順を採用し、配線作業におけるダブルチェック体制を徹底するとともに、多方面のデータ照合を行うことで、改修作業の円滑な切り替えを実現している。
徳宝直流のバルブ制御改修では、完全冗長化された自主制御方式を初めて採用した。従来の輸入バルブ制御盤を、国産チップを用いた新型バルブ制御システムへ全面更新し、大型光制御変換バルブ向けの全冗長バルブ制御技術を実用化した。
改修完了後、この17年間運転を続けてきた変換所は、国産制御保護システムという新たな「頭脳」を搭載して送電網へ再接続される。今回の既設変換所の国産化アップグレードは、中国の電力分野が自主技術革新によってエネルギーインフラの安全基盤を強化していることを示す実践例である。(文=李洋)
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