第20回党大会報告を最も早く目にした外国人
習近平総書記は中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)で、第19期中央委員会を代表して報告を行った。この報告の文章を最も早く目にした外国人たちがいる。彼らが全力で報告の翻訳・校正作業にあたったのは、中華民族の偉大な復興を推進し、世界に計り知れない影響を与えるこの歴史的文書を、質の高い訳文によって世界に示すためだ。新華社が伝えた。
英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、ドイツ語、日本語、ラオス語の8ヶ国語を担当する9人の外国籍の言語専門家が、招請を受けて第20回党大会報告の翻訳作業に参加した。
■中国式現代化が特に注目される
外国籍専門家による校正作業の取りまとめを担当したスタッフは「第19回党大会報告の翻訳作業において、中国は改革開放以降、初めて外国人専門家に訳文の校正を依頼し、良い成果を上げた。そのため、今回の党大会でも外国人専門家にこの作業を依頼した」と説明する。
外国語版の翻訳を担当する外国人専門家は、第20回党大会の開催前に報告の文章を受け取り、直ちに作業に入った。
複数の専門家は「『中国式現代化』という表現は、習近平総書記が第19期中央委員会を代表して行った第20回党大会報告においてことのほか注目され、翻訳にあたって推敲を重ねるべきものだった」と述べる。
英語の専門家ショーン氏は、中国式現代化の5つの特徴を熟知しており、「これは世界の既存の現代化モデルとは著しく異なり、重大な意義を持つ。中国式現代化の実現は、人類の発展における大きな一歩となり、『各国はいずれも自らの国情に合い、国民の支持を得られる現代化の道を努力して探るべきだ』という深い示唆ももたらすだろう」と語る。
スーダン出身のアラビア語専門家ヤヒヤ氏も、これに深く賛同。「中国式現代化は、略奪や戦争、流血に基づく西側の現代化と異なり、自主独立、平和路線、国際協力に基づく現代化であり、全人類に新たな選択肢を示した」と指摘する。
フランス出身の専門家ペギー・ラファエル氏は、最も注目した3つのキーワードとして「人々、環境、平和」を挙げる。
「世界最大の社会主義国」を理解しようとしてきた同氏は、「中国式現代化は少数の人だけのものではなく、『中国人民全体の現代化』だ。中国のダブル炭素目標は非常に遠大な目標だが、中国は必ず達成できるものと信じる。中国の選択した発展路線は帝国主義や植民地主義、覇権主義の道ではなく、平和的発展の道だ」と語る。
■新時代の10年間には「一里塚的意義がある」
第20回党大会報告は新時代の10年間に収めた偉大な成果を全面的に総括した。外国人専門家にとっては、報告の内容はいずれも自身が身をもって実感してきたことだった。
中国での勤務が18年になるスペイン語の専門家エニオン氏は、中国の貧困削減の成果に驚きを覚えたという。中国は人類史上最大規模の貧困脱却の難関攻略に成功し、10年足らずで農村部の貧困層1億人近くの貧困脱却を実現した。「これは世界の貧困削減事業への重大な貢献だ」とエニオン氏は言う。
中国は経済力の歴史的飛躍を実現し、経済規模で世界第2位を維持し、国民生活を全面的に改善した。「現在中国各地にある公園を見ると、高齢者や子供がくつろぎ、遊んでいる。こうしたシーンを見れば世界の人々もうれしくなることだろう。中国は歴史的チャンスをしっかりと捉え、全国民の共同努力を引き出し、急成長によって幸せで楽しい生活を実現した」とエニオン氏は語る。
ロシア語の専門家アンジー氏は、中国人が青空や澄んだ水、汚染されていない土壌といったより美しい環境を享受し、新エネルギー車も増えていることを目の当たりにしたという。英語の専門家ショーン氏は、中国が完成させた世界最大の高速鉄道網に驚嘆している。日本語の専門家である田口なお氏は、報告の社会保障、健康中国、高齢化対策などの内容に深く心を打たれたとし、「こうした面での経験は、私達がとても必要としているものでもある」と述べる。
ドイツ人の専門家ヴェラ・モン氏は、中国在住歴がすでに11年になる。モバイル決済やシェアサイクル、インターネット・プラットフォームがもたらした喜びと利便性以上に、「文化的な自信も含め、中国は大国としての自信をさらに示すようになっている」ことを強く感じている。
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