来日30年の中国人画家が東京国立博物館で個展開催
2022-09-13 15:48:15
文、写真=王朝陽
日本在住の中国人画家・王伝峰が、個展「遇―王伝峰の世界」を東京国立博物館で9月3日から13日まで開催した。新型コロナウイルス流行中の3年間に描きためた油絵の現代抽象画100点と、氏の作風を最もよく反映している魚がモチーフの代表作12点、さらに氏が収蔵する国宝級コレクションの明代龍泉窯の魚型花瓶、清・乾隆時代作の魚型硯、清代中期作の魚形古銭のモチーフを象嵌した紫檀製屏風も展示された。
開会式には孔鉉佑中国駐日大使、鳩山由紀夫元首相、富田淳東京国立博物館副館長らが出席し、テープカットを行い、村山富市元首相から祝電が送られた。開幕式終了後に取材を受けた富田副館長は、「王伝峰さんと私は中国美術学院の同窓生なので、学生時代から今までの作風の変化を目にしてきた。最近は抽象画を描いているとのことで楽しみにしていたが、今日拝見した新作から、作風が大きく変わって深みを増していると感じた。今後ますますの発展を期待している」と感想を語った。