アジア競技大会初 ゼロカーボンメタノールがメイン聖火台の燃料に
第19回杭州アジア競技大会(杭州アジア大会)が23日に開幕した。アジア競技大会史上初の廃炭再生技術によって生成されたゼロカーボンメタノールでアジア競技大会メイン聖火台に点火された。中国青年報が伝えた。
ゼロカーボンメタノールがアジア競技大会メイン聖火台の燃料として使用されているのは、大型スポーツイベント点火装置燃料のグリーンで安全な移り変わりのリアルな反映だ。
今回のアジア競技大会で使用されているゼロカーボンメタノールは技術の世代交代を経ている。コークス炉ガスの水素を使用し、工業排気ガスから集めた二酸化炭素(CO2)と合成する。このゼロカーボンメタノールを1t生産すると1.375tのCO2を消費でき、CO2の資源化利用と廃炭の再生を実現しており、「カーボンニュートラル」の属性に合致するグリーンエネルギーだ。
ゼロカーボンメタノール燃料には複数の優位性がある。環境にやさしく、燃焼が効率的で、サイクル内のゼロエミッションを実現できる。安全で、爆発しにくく、貯蔵と輸送が安全で便利だ。信頼性が高く、持続的に燃焼し、悪天候でも燃え続ける。可視的で、炎が美しく安定している。経済的で、燃料のコストが低い。
ゼロカーボンの発展は現在、世界の共通認識になっている。今回のアジア競技大会は、メタノールエネルギーの生成、メタノールエネルギーの輸送・配送体制からメタノール車の応用までという全チェーンの閉ループを実現し、世界にカーボンニュートラルを実現する新たな可能性を提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年9月25日