eスポーツが杭州アジア大会の「一番人気」になったのはなぜ?
大きく注目されるエレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)が9月24日、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)で初めて正式種目として試合が行われる。杭州アジア大会チケット販売プランによると、eスポーツ種目の決勝戦のチケットは最高価格が1000元(1元は約20.2円)に達した。これは同大会でチケット価格が最も高い種目の一つであり、抽選に当たらなければチケットが購入できない唯一の種目でもある。
杭州アジア大会のeスポーツのチケットがこれほど高いのはなぜか?
同大会のeスポーツ種目のチケット価格は他の従来のスポーツイベントを大きく上回るが、英雄聯盟職業聯賽(LPL、League of Legends Pro League)や王者栄耀職業聯賽(KPL、King Pro League)といった人気イベントと比べると、相対的に合理的な価格設定だと言える。2023年KPLスプリングシーズン決勝戦のチケット価格は488-1688元で、1288元と1688元の高額チケットを購入した観客は、VIP席で選手と交流したり、専用の応援グッズを手に入れたりといった特典を楽しめるようになっている。
eスポーツは中国で裾野が広い種目だ。23年KPLスプリングシーズンの成都ホーム会場を例にすると、チケット発売開始から10分で5試合のチケットが完売した。そして杭州アジア大会にも採用された英雄聯盟、王者栄耀、Dota2などは社会現象を巻き起こしているゲームで、億単位のプレイヤーがおり、普段のプロリーグや国際大会の試合でも満員になる。レギュラーシーズンのホームでの試合のチケットも、大半の場合は数秒で売り切れになる。
また中国eスポーツナショナルトレーニングチームにはeスポーツ各種目の素晴らしい選手が多数在籍し、それぞれのリーグで大勢のファンを抱える選手も多い。このことも杭州アジア大会のeスポーツ種目への注目度が高まる一因だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年9月20日