杭州アジア大会の経済効果でスポーツ用品輸出が増加
第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)の開幕が近づき、「世界のスーパー」と呼ばれる浙江省義烏市にはアジア大会の経済効果が現れるようになった。税関がまとめたデータによると、今年上半期(1-6月)に義烏から輸出されたスポーツ用品は前年同期比22.5%増の35億2000万元(1元は約20.2円)に達し、アジア諸国からの注文が増えているという。
義烏の卸売市場「義烏国際商貿城」に出店する項麗莉さんは、「うちの店で主に扱っているバスケット、サッカー、バレーなど球技用具の売り上げが爆発的に増加しており、売上高は同30%以上増加した。10月まで注文はいっぱいだ」と話す。
項さんによると、最近は海外からの注文に小ロット化、短期化の流れがあり、製品の質に対する要求はより高くなった。企業は研究開発投資を絶えず増やして、ミドル・ハイクラスへのモデル転換を徐々に進めているという。
パキスタンから来たバイヤーは取材に、「私は義烏国際商貿城で長年、製品を調達しているが、今年はアジア競技会が中国で開催されるので、自分の国でもスポーツが盛り上がりを見せている。今回、博覧会に来たのはバスケ製品とその他の関連製品をチェックするためで、サプライヤーとともにより多くの協力機会を模索したい」と述べた。
杭州アジア大会は間接的にスポーツ・ヘルスケアブームをもたらした。ヨルダンのサプライヤーのアブドラさんは取材に、「今年はアジア大会の年で、ヨルダンではスポーツ用品の売り上げが増加を続けている。自分はビジネスチャンスを正確に見据え、スポーツ用品の店を1ヶ所オープンする準備を進めており、今回博覧会に参加したのは新店舗のために商品を仕入れる必要があったからだ」と話す。
今年に入ってから、義烏の対外貿易は力強い原動力を発揮し続けている。税関の統計では、今年1-7月に同市を経由して行われた輸出入の総額は、前年比19.7%増の3211億元に達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年9月19日