全国両会、自信と活力を世界に示す
中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第1回会議が5日、中国人民政治協商会議(全国政協)第14期全国委員会第1回会議が4日、それぞれ北京の人民大会堂で開幕した。3千人近い全人代代表と2千人余りの政協委員が北京に集まり、国政について話し合った。2023年は、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の精神を全面的に貫徹する最初の年であり、国家機関と全国政協の改選の年でもある。全過程にわたる人民民主主義がいかに生き生きと実践され、中国式の現代化がどのように新たな旅立ちを迎えるかを観察できるパノラマ式の窓ともいえる。
この5年間は、想定を上回る出来事が頻繁に起きるなど、中国と世界にとって非常に厳しい試練の時期であった。3年間続いた新型コロナウイルス感染症の流行が各国にもたらした影響は想像を超えるものであり、地政学的な混乱と衝突により、前途には不透明な霧も立ち込めている。この5年間に、中国はコロナ対策で決定的な勝利を収めただけでなく、所期の目標通りに小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に実現したほか、絶対的貧困の撲滅という困難な課題を完遂し、世界で最も輝かしい業績を上げた主要経済国の一つにもなった。こうした成果をあげることは容易でなく、今後5年、ひいてはそれ以降も安定的かつ長期的に成長していくことへの自信を深めさせた。
全国両会は、中国の政治的な「風向計」であり、経済的な「晴雨計バロメーター」であるとされる。両会をめぐる議論はネット上をにぎわせているが、両会に対する人々の期待の表れともいえる。この5年間に全国政協が受けた提案は2万9千件余りに上った。昨年の第13期全国人民代表大会第5回会議の会期中に、全人代代表2200人余りが各方面の活動に関して提出した提案や批評、意見は過去最多の9203件に上った。こうしたことは、中国の全過程にわたる人民民主主義の広汎性や真実性、有効性を十二分に物語っている。
今回の両会は5年に1度の改選期と重なっており、多くの国とは異なっているが、これは中国では引き続き奮闘することを意味している。厳しい試練を経て、中国は新たな出発点に立っており、団結・奮闘は現在の中国社会のキーワードとなっている。行く先にはリスクや困難があることも承知しているが、今日の中国は大波や嵐を乗り越え、互いに協力しあい風雨に抗う中、ますます強さを増している。今年の両会を前に、国際社会は中国の経済動向を一段と楽観視しており、2023年には世界の主要経済体で唯一、中国が高い経済成長を遂げるだろうと見ている。こうした楽観と自信に対し、われわれは次段階での実際の努力や団結奮闘によって、充実させ永続的なものにする必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月12日