国際知的財産権保護協会国際総会、中国で初開催
2024年国際知的財産権保護協会(AIPPI)国際総会が19日、浙江省杭州市で開幕した。同協会が127年前に設立されて以来、その国際総会が中国で開催されるのは今回が初めてとなる。光明日報が伝えた。
今回の総会のテーマは「知的財産権のバランスの取れた保護及びイノベーション発展」。域外関係者1500人以上を含む92の国・地域の約2300人の業界関係者が出席。
総会は特許、商標、著作権、権利行使の4つの知的財産権特別テーマ研究決議案について重点的に議論する。関連決議案は十分な議論と採択を経て、総会の中核的な成果の一つとなる。
世界知的所有権機関(WIPO)のダレン・タン事務局長は、「中国のPCT国際特許出願件数は5年連続で世界一だ。AIPPI国際総会の中国初開催には画期的な意義があり、現在の知的財産権の真の国際性及び世界の知的財産権エコシステムを共に強化する重要性を浮き彫りにした」と述べた。
AIPPIの奥山尚一会長は、「中国の知的財産権の出願件数が近年急増し、すでに国際特許出願件数が最多の国になっている。これは中国の科学技術イノベーションが大きく進歩したことを意味する。中国は知的財産権保護の関連法の策定と改善に取り組み続けるとともに、海外と積極的な意思疎通と交流を保っている」と述べた。
「より活力ある世界知的財産権エコシステムの構築を持続的に推進」「真の多国間主義を堅持し、WIPOなどの多国間枠組みを維持」「開放的・包摂的で、バランスの取れた効果的な知的財産権国際ルールを作る」……今回の総会は知的財産権のハイレベル協力の積極的なメッセージを発信した。
出席者は、国際協力を持続的に強化し、国際知的財産権多国間体制をしっかり守り、世界の知的財産権ガバナンス体制のより公正で合理的な方向への発展を推進し、科学技術イノベーションの成果をより多くの国と人々に利益をもたらすとの見方を示した。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年10月22日