春筍炒火腿(淡竹の中国ハム炒め)
日本では春のタケノコというと、孟宗竹を思い浮かべる人が多いでしょうが、中国で「春筍」というと、おおむね淡竹を指します。やわらかな食感の淡竹はさまざまな食材と相性が良く、豚バラとの煮込みのおいしさは言うまでもありませんが、香り豊かな中国ハムとシンプルに塩味で炒めると、淡竹本来の風味が存分に味わえます。
材料(2人分)
淡竹(なければ孟宗竹でも)300g
中国ハム(なければ生ハムでも)200g
ニンジン(太めの千切り)20g
ニンニク2かけ
ショウガ2かけ
ネギ(千切り)20g
塩小さじ1
小葱適量
つくり方
①淡竹は皮をむいて洗い、半割にして縦長に切る。ハムは薄切りにした後4㌢くらいの長方形に、ニンニクとショウガは薄切りにする。
②鍋に油を熱し、ネギ、ニンニク、ショウガを炒めて香りを出す。ハムを入れて炒めたら淡竹とニンジンを入れ、淡竹に油が絡まるようしっかりと炒める。
③塩で味をつけたら熱湯適量を入れ、時々混ぜながら淡竹に火が通って水分がなくなるまで炒め、皿に盛って小葱の小口切りを散らす。
幼い頃遊びに行った江蘇省の叔母の家の裏手には竹林があり、極上の春筍を思う存分食べることができました。特に中国ハムと一緒に炒めたもののおいしさが、今も忘れられません。北方出身の私にとってタケノコはあまりなじみがない食材ですが、今は輸送方法が発達したため、北京のスーパーでも新鮮な春筍が手に入るようになりました。今回はそれを使って、幼年時代の思い出を再現してみました。中国ではタケノコの下ゆでをあまりしませんが、アクが気になるようなら、さっと湯通しして水にくぐらせてください。