過水麻醤麺(冷やしゴマダレ麺)

2023-07-12 12:22:00


「北京人の夏に芝麻醤(白ゴマペースト)は欠かせない」北京の市井に暮らす人々を描き続けた、文豪・老舎の言葉です和え物に麺料理にと、芝麻醤は大活躍中でも一番簡単なのがこの冷やし麺ですゆでた麺をさっと水にくぐらすことから「過水」と呼ばれますが日本のようにキンキンに冷やすことはありません身体の熱を取るキュウリを添えて北京流の納涼をぜひどうぞ 

材料4人分) 

乾麺(コシが強めのもの)400g 

芝麻醤40g 

醤油、塩、オイスターソース各適量 

キュウリ1本 

過水麻醤麺 

つくり方 

①キュウリを千切りにする。 

②芝麻醤に塩、湯冷ましを加えてよく溶いてから醤油とオイスターソース少々を加える。基本の味付けは塩であとはほんの少々。順番を間違えると分離したりダマになったりするので注意。 

③乾麺を指定の時間通りにゆで、冷水に取ってよく洗い、冷ます。 

④麺を皿に盛り、キュウリをのせ、ゴマダレをかけて出来上がり。 

*味変に!老北京葱花醤油(ネギ醤油)の作り方 

長ネギの白いところをたっぷりみじん切りにし、お碗半杯の醤油に入れる。落花生油(なければ他の植物油)に花椒数粒を加えて熱し、花椒が黒く焦げて香りが出たら油だけを碗に注ぐ。 

芝麻醤が供給不足になった年、人民代表大会の代表だった老舎先生は「芝麻醤の供給問題を解決していただきたい」と提言したそう。それほど芝麻醤は北京の夏の食卓に不可欠な食材なのです。材料も作り方もシンプルゆえ、芝麻醤の良し悪しが味を決めると言っても過言ではありません。日本の白ゴマペーストは中国のものよりゴマのいり方が浅いので、中華食材店などで良質の中国製を買って試してみてください。 

北方とはいえ北京の夏はかなり暑いので、夏の麺は水にくぐらせて冷ますことで口当たりを良くします。私はコシのある麺が好きですがそこは好みで。 

 

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