清燉羊肉(羊肉の塩味煮込み )
体を温める食材として知られる羊肉は、中国東北部の厳しい冬を乗り切るために不可欠の食材としてしばしば食卓に上ります。香辛料とニンジンでじっくり煮込んだ羊肉は、塩だけの味付けで思いの外あっさり、気になるにおいも丁寧に下処理すれば大丈夫。熱々のスープをたっぷり飲んでこの冬を元気に乗り切りましょう。
材料
羊すね肉 750g
ニンジン 2~3本(大根でも可)
長ネギ 1/2本(ぶつ切り)
ショウガ 1かけ
乾燥サンザシ 10枚(肉が柔らかくなる)
花椒 20粒
八角 2個
クローブ 5粒
クコ 10粒
シナモン 小1本
塩、酒、白胡椒 適量
清燉羊肉 つくり方
① 肉は大きめのぶつ切りにし、30分ほど水につけて血抜きをする。途中1~2回水を換える。ニンジンは乱切りにする。
② 水を切った肉を鍋に入れ、たっぷりの水とネギとショウガ半量、酒を加えて強火にかける。沸騰したら火を弱めてアクをすくう(アクをすくっている間は決して水を入れないこと。水分を足したい場合は湯を入れる)。
③ 残りのネギとショウガ、香辛料と共に土鍋か自動調理鍋に入れ、土鍋は弱火で、自動調理器は煮込みモードで各2時間ほど、肉が柔らかくなるまで煮込む。
④ 出来上がりの30分ほど前にニンジンを入れ、10分前に塩で味をつける。
⑤ 出来上がったら碗に盛り、ネギを散らす。食べるときに各人好みの量の白胡椒を振っていただく。
私の出身地の遼寧省本渓市では、一年を通して羊を食べます。体を温める作用があるので冬の食材と思われがちですが、熱と湿を取り去る作用もあるので、実は夏の体にも優しいのです。羊独特の臭みが気になる人は、もも肉を使い脂をできるだけ取るようにしてください。