立秋

2022-08-03 15:45:21

二十四節気は中国の世界無形文化遺産で、東アジア諸国と共有されている。日本の大家による節気に関する俳句の中国語訳コーナーは、開始から数年、読者の皆さんの好評を得てきた。昨年からは、中国の文人による節気を賛美した詩歌も追加し、東方諸国の詩歌の「和して同ぜず」の美感を体感できるようにした。さらに、中国の著名な篆刻家・書道家の駱芃芃さんを迎え、手書きの俳句と漢詩に加え、彼女の節気に関する篆刻作品も掲載することとした。「俳、詩、書、印」の調和の美を共に鑑賞しよう。

 

立秋 月七日

{りっ・しゅう}立秋や{くも}雲の{うえ}上ゆく{くも}雲とほく

鈴木真砂女芃芃 書)

立秋云天高

云上犹有云缥缈

远升至九霄

王衆一 

立秋今日晴空望

云上行云窎远矣

王岩 

 

王丹丹=イラスト

{とり・ない}鶏鳴て{さと}里ゆたかなり{いね}稲の{はな}花

正岡子規芃芃 書)

雄鸡引颈鸣

乡村满目丰收景

稻花舞金风

王衆一 

鸡鸣墟落丰饶景
 遍野稻花香正浓

王岩 

 

漢詩

《夏日山中》

(唐)李白

懒摇白羽扇

裸袒青林中
 脱巾挂石壁

露顶洒松风

 

{か・じつ・さん・ちゅう} 夏日山中

{り・はく}李白 ({とう}唐)

{はく・う・せん}白羽扇を{ゆるが}搖すにも{ものう}懶く
  {せい・りん}青林の{うち}中に{ら・たん}裸袒す

{きん}巾を{ぬ}脱いで{せき・へき}石壁に{か}掛け
  {いただき}頂を{あら}露わして{しょう・ふう}松風に{あら}灑わしむ

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