白露

2022-09-07 09:55:14

二十四節気は中国の世界無形文化遺産で、東アジア諸国と共有されている。日本の大家による節気に関する俳句の中国語訳コーナーは、開始から数年、読者の皆さんの好評を得てきた。昨年からは、中国の文人による節気を賛美した詩歌も追加し、東方諸国の詩歌の「和して同ぜず」の美感を体感できるようにした。さらに、中国の著名な篆刻家・書道家の駱芃芃さんを迎え、手書きの俳句と漢詩に加え、彼女の節気に関する篆刻作品も掲載することとした。「俳、詩、書、印」の調和の美を共に鑑賞しよう。

 

白露 月七日

{かく・しん}客心の{なに}何に{おどろ}驚く{はく・ろ・かな}白露哉

王岩芃芃 書)

过客本泰然

何事惊心起波澜

白露天转寒

王衆一 

客心何事惊难定

白露今朝天转凉

王岩 

 

王丹丹=イラスト

{あし}蘆の{はな}花{ぎょ・か}漁家が{やど}宿の{けむり}煙{と}飛ぶ

与謝蕪村芃芃 書)

瑟瑟舞芦花

袅袅炊烟如飞霞

苇荡藏渔家

 

王衆一 

漫卷芦花飞絮里

渔家茅屋起炊烟

 

王岩 

 

漢詩

《秋思》

(唐)张籍

洛阳城里见秋风

欲作家书意万重
  复恐匆匆说不尽

行人临发又开封

 

{しゅう・し}秋思

{ちょう・せき}張籍(唐)

{らく・よう}洛陽{じょう・り}城裏{しゅう・ふう}秋風を{み}見る

{か・しょ}家書を{つく}作らんと{ほっ}欲して{い}意{ばん・ちょう}万重

{ま}復た{おそ}恐る{そう・そう}怱々{と}説きて{つく}尽さざるを

{こう・じん}行人{はっ}発するに{のぞ}臨んで{また}又{ふう}封を{ひら}開く

    
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