『瞭望東方週刊』「顔認証」しよう

2018-01-23 14:58:39

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 生体認証技術という、かつて映画にしか存在しなかったハイテクがひそかに日常生活にまでやって来た。昨年9月、アリペイが杭州のあるケンタッキーフライドチキンの店舗に顔認証決済システムを設置して以来、顔認証をメーンとする生体認証技術は中国で急速な製品化の段階に入った。銀行のATM(現金自動預払機)では顔認証で現金を引き出せ、無人スーパーでは顔認証で買い物ができ、音声識別では同時通訳が実現し、大学でも虹彩認証技術を利用して出席を取るようになった。生体認証技術の中国での急成長は偶然ではない。中国ではインターネット産業の飛躍的な発展によって、ユーザーの情報セキュリティーがより厳しく求められたことが身元認証分野の技術的進展を促した。政策と需要の後押しの下で、中国の生体認証技術は当初欧米諸国より数十年遅れていたが、それでも大きな足取りで進み、いまでは先進国と同じスタートラインに立つようになった。今後、中国の生体認証技術とその応用は、自身が持つ広大で活気あふれる市場をよりどころに、ますます猛進していくだろう。

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