『三聯生活週刊』 「新国産品」に注目

2022-01-29 18:31:30

 

  1人当たりのGDP(国内総生産)が8000㌦になると、ビジネス分野にさまざまな変化が起こり、新しい消費財メーカーが出現する。日本は1978年に、中国は2016年にこのレベルに達した。日本の大手消費財メーカーの多くは1970~80年代に設立されたが、中国でも過去5年間に多くの新しい消費財メーカーが誕生した。従来、国外のブランドの模倣品や安い代替品として登場していた「旧国産品」とは対照的に、「新国産品」は、新しい商品の開発、eコマースやソーシャルメディア(SNS)などの新しいマーケティングチャネルの獲得が特徴だ。例えば、中国の新しい消費財メーカー、コスメブランド「花西子」は2019年、中国文化要素を取り込んだ彫刻リップを発売し、ECサイトやSNSなどで宣伝すると、若者の間で大ヒットし、彫刻リップは中国市場で人気商品となった。中国の発達したEC物流プラットフォームやSNSなどのおかげで、新しい消費財メーカーの成長期間は半分ひいては3分の2短縮されており、この急成長は多くの資本を引き付けている。2020年は「新しい消費財の投資元年」と呼ばれ、300の新しい消費財ブランドが資金提供を受けた。しかし、新しいブランドの速すぎる発展は、基礎がしっかりしておらず、バブルを生み出しやすいという懸念も引き起こした。「新国産品」が本格的なブランドに成長するには、まだ長い道のりがある。2021年11月22日)

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