『瞭望東方週刊』 都市をより個性的に
2023-01-03 17:19:24
現在、中国の都市建設は、規模を求めるモデルから質の向上や規模と配置の最適化を等しく重視するモデルへと移行しつつある。従来の建物が大規模に取り壊されて新しいものを建てる風潮から一転、古い建物の取り壊し、古木の伐採、山の開削・湖の埋め立て、古い地名の変更などがほぼ見られなくなった。都市開発において、自然・歴史・文化の特徴を生かし、個性的な都市をつくることがコンセンサスとなっている。都市再生において地域の特性を生かす成功例も多く見られる。例えば、遺跡公園や「現代唐風」を取り入れ、近年注目されている河南省洛陽市、磁器文化と密接に結び付け、多くの陶芸家を集めている江西省景徳鎮市、さまざまな方式で「三蘇(北宋の文人・蘇洵と、その二子、蘇軾、蘇轍)文化」を深め続けている「三蘇」の故郷・四川省眉山市などだ。専門家によると、個性がない都市づくりを避けるには、都市の特徴をうまく捉えると同時に、地元住民の生活のニーズや習慣にも合わせて、少しずつ細かいところで工夫を凝らしていく必要がある。