『中国新聞週刊』 海外旅行の再開

2023-03-13 10:49:00


中国の文化観光部が1月20日に発表した通知によると、2月6日から、全国の旅行会社およびオンライン旅行会社による海外団体旅行と「航空券+ホテル」の業務が試験的に再開される。この発表を受けて、中国最大のオンライン旅行サービスプラットフォーム「携程旅行(Ctrip)」では、海外団体旅行の検索数が瞬時に5倍、海外ビザの検索数が瞬時に3倍増加した。シンガポール、韓国、中国香港、日本、タイへの航空券の注文が大幅に増加し、人気目的地トップ5となった。旅行業界関係者は、「抑制されていた9割の海外旅行の需要が解放されるだろう」と語った。 

急速に復活している中国人観光客の海外旅行の需要と比べると、世界はまだそのための準備ができていないようだ。現在、多くの国では観光ビザが完全に自由化されておらず、国際線、特に直行便とフライト数はまだ回復の途上で、3年間途絶えていた海外旅行のサプライチェーンも再構築しなければならない。また、この観光産業の復旧復興のために発生した費用は観光客の料金にも反映されることになる。従って、海外旅行再開の初期は、高所得者、ビジネスマン、留学生が中心となるだろう。専門家によると、海外旅行業務はすぐに再開されるが、コロナ流行前の状態に戻るには、さらに長い時間が必要で、今年の中秋節国慶節の連休(9月29日~10月6日)までに、コロナ流行前の6~7割の水準に戻ると考えるのは、非常に楽観的な見通しだという。 

 

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