今年のメーデー連休（４月29日～５月３日）中、淄博市のホテルの満室率は全国で一番高く、予約数も前年同期比76倍に増加した。同市にバーベキューを食べに行く人々の中には、全国各地からの観光客だけでなく、地方政府の関係部門の視察団の姿も多かった。 

小さいクレープの皮のようなものでネギと肉を巻いて食べる淄博バーベキューは、食べ方が独特だが、同市をバーベキューで有名な数々の都市の中で際立たせるのに十分とは言えず、それは人気都市になったきっかけにすぎない。本当に観光客を引き付けたのは、調和のとれた良好なビジネス環境と、誠実で温かい観光サービスだ。あるネットユーザーは、「観光客のために、地元政府は一心にインフラを整備し、市役所の敷地まで無料駐車場として提供した。市民は夜中に自発的に町の清掃作業を行ったり、自家用車で無料で観光客を送迎したりすることもある」と語った。さらに、淄博バーベキューの人気の鍵を直接指摘したネットユーザーもいる。「おいしいバーベキューはたくさんあるが、どうして淄博のものだけが大人気になっているのか？ 皆が味わっているのは、地元政府の実行力と町の人情味だ」。新型コロナが落ち着き、経済発展に専念している中国で、淄博市は突如サービス重視型の政府の姿を示し、非常に新鮮な体験を人々にもたらした。