【パンク式摂生法】
パンクは1970年代に、音楽として生まれたロックのスタイルで、それほど技巧にはこだわらず、思想の開放と反体制的という極端な立場を主張する。「パンク式摂生法」とは、「90後(1990年代生まれ)」の若者たちが賛美する革新的な摂生法だ。これは、体力の限界に挑戦する一方、懸命にその分の埋め合わせをするというのが特徴だ。例えば、徹夜した後に高価なスキンケア化粧品を使ったり、火鍋を食べながら胃腸薬を飲んだり、穴あきジーンズをはきながら使い捨てカイロを使う――などだ。本来、中国ではパンク式の生活とは物質主義と流行追求の産物で、若者が旧弊を打ち破り、自らを解放する意識を表した。しかし、やりたい放題やることと摂生は両立できない。やはり、規則正しいライフスタイルに戻ってこそ、健康な体を支えることができるだろう。
(銭海澎=文 李培培=イラスト)