扫地僧

2019-10-14 16:48:57

隠れた実力者

本来は香港の小説家・金庸の武侠小説『天龍八部』に登場する名無しの僧侶のこと。少林寺に隠居し、普段は掃除をしているだけだが、実は武芸に通じた実力者だ。現在は、見た目は地味だが、ある分野に精通している人物を指す。この言葉は、中国科学院院士の李小文氏の写真がネットにアップされたことではやった。質素な服と布靴を身に着けて大学で講義をする李氏の姿や、一心不乱に科学研究をし、名声を求めないという姿勢に、ネットは「中国の伝統的な知識人の気骨と本来の姿を守っている」「リアル掃除番の僧だ」とたたえた。ネットが「隠れた実力者」を応援するのは、学界の気風が揺らいでいる今日に、素朴で実務に励む伝統的な知識人像が求められていることを意味している。

関連文章