日本人ドキュメンタリー監督竹内亮氏が２０２１年、中国で最も貧しい地域の一つ、四川省涼山イ（彝）族自治州大涼山地区に10年ぶりに戻って撮影したドキュメンタリー映画『大涼山』は、中日両国で大きな反響を呼んだ。彼は地元のボランティア教師、生徒とその家族、小学校サッカークラブの外国人コーチと生徒、崖の村と貧困脱却のために崖の村から団地に移住する村人らにインタビューし、これらの物語を通して、大涼山で起きている大きな変化を伝えた。同書では、映像では詳しく語られなかったエピソードを紹介しているだけでなく、取材対象の１年後の現状と変化も盛り込んでいる。