趙孟頫書画特別展覧会

2017-11-14 14:10:02


 南宋末から元初にかけて活躍した趙孟頫(1254~1322年)は宋の太祖趙匡胤の11代目の子孫であり、著名な書道家、画家、詩人として知られている。趙の書道と絵に関する造詣は深く、書道では「趙体」の書風を生み出し、欧陽詢、顔真卿、柳公権と共に「楷書の四大家」と並び称される。絵では元代の文人画に新しい画風を切り開き、「元人冠冕」(元代の頂点)と称された。

今回展示される107点の作品は故宮博物院、上海博物館、遼寧省博物館などの所蔵作品であり、趙の生涯における代表的な作品を集め、その書画芸術の根源や成果や影響をおおまかに現している。中には趙孟頫を語る上では欠かせない行書の『秋興詩』『帰去来辞』『秋郊飲馬図』『水村図』なども展示されている。そのうち『秋興詩』は趙が30歳前に書いたもので、現存する彼の最古の作品だ。また『水村図』は元代の新画風を切り開いた代表作だ。

 

日時:開催中~12月5日 8:30~16:30    月曜日休館

場所:故宮博物院 武英殿(北京市東城区景山前街4号)

料金:40元(故宮の入場料)

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