姑蘇繁華図

2022-09-14 16:48:13

 

 

中国郵政は5月18日に『姑蘇繁華図』特殊切手6枚1セットを発売した。この絵巻物から六つの重要な部分――霊岩山、木瀆鎮、獅子山と何山、万年橋、閶門、虎丘を取り上げている。これは2017年の『千里江山図』に続き、中国郵政が発売した5年ぶり2セット目の絵巻物を題材とした切手だ。 

『姑蘇繁華図』(原題は『盛世滋生図』)は長さ12㍍余り、清代の宮廷画家・徐揚が乾隆24(1759)年に完成させたもので、現在は遼寧省博物館に所蔵されている。18世紀半ばの江南地方の大都市・蘇州(古称は姑蘇)の栄えた様子を描いている。絵巻物全体にさまざまな人物約1万2000人、建物2140余棟、各種橋50余本、大小船400余隻、各種看板200余枚、50種以上の職業が描かれており、清代中期の蘇州の社会生活に関する重要な研究資料となっている。 

この絵巻は蘇州南西部に位置している霊岩山から始まり、麓の30余りの個人庭園がある木瀆鎮に至り、東の獅子山と何山を経て、万年橋を渡って蘇州に入る。そして、西門「閶門」付近のにぎやかな商店街から、市外の水郷・山塘街に入り、最後に「呉中一の景勝地」と呼ばれる虎丘に至る。 

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