中国の名亭(二)
2023-01-09 16:48:41
中国郵政は昨年10月3日に「中国の名亭(二)」特殊切手4枚1セットを発売した。絵柄はそれぞれ「知春亭」「水流雲在亭」「萬春亭」「双環亭」 だ。
知春亭は北京市の頤和園の昆明湖東岸の小島にあり、1760年に建てられたもの。名前は宋代の詩人・蘇軾の詩句「春江水暖鴨先知(春江水暖かなるは鴨先ず知る)」に由来し、頤和園の春を楽しむ場所だ。
水流雲在亭は河北省承徳市にある清王朝の離宮・承徳避暑山荘の澄湖の北岸に位置している。16の角があるので「十六角亭」とも呼ばれている。唐の詩人・杜甫の『江亭』の詩句「水流心不競、雲在意倶遅(水流れて心競わず、雲在りて意ともに遅し)」にちなんで命名された。
萬春亭は北京市の景山の山頂にあり、高さは・4㍍。北京の南北中軸線上にあるため、紫禁城と北京の旧市街を眺めるのに最高の場所だ。
双環亭は清の乾隆帝が1741年に母の歳の大寿を祝うために建てた。もともと北京の中南海にあったが、1976年に天壇公園に移された。二つの円形のあずまやが連なってできており、断面は重なった二つのリングのようだ。また、二つの寿桃のようでもあり、調和、吉祥、長寿の意味が込められている。