故宮院長が訪中文化交流の大学生を激励

2019-06-13 14:21:26

陳蘊青=文・写真

日中文化交流協会の大学生代表団が611日、北京に到着し、1週間の日程で交流の旅を始めた。同代表団は40の大学から110人の学生が参加。一行は到着後、さっそく北京市内の故宮博物院を訪問。同博物院の教育センターで朝珠(清代の皇室と高官が着た礼服の装身具の一つ)を作ったり、磁器で伝統紋様を描いたり、印章を作るなどの手作り体験を楽しんだ。また、団長の東京芸術大学名誉教授・宮廻正明氏と共に、大学生は故宮博物院院長で敦煌研究院元院長の王旭東氏と会い、交流についての互いの思いを語り合った。

 

王院長は、自らの初めての日本訪問時の感想や敦煌研究院への日本の支援を振り返った。「初の訪日は1993年、26歳の時だった。ちょうど中日関係が蜜月期で、敦煌研究院は日本の多くの大学や研究機関と協力して研究を行っていた。3カ月の研修期間中、私は日本人の敦煌への関心や中国に対する友情に深い印象を受けた。宮廻名誉教授が教える東京芸大は、敦煌研究院のために百人以上の若い中国の学者を育てた。現在、彼らは仕事面で中堅であるだけでなく、中日友好の使者でもある。皆さんは敦煌に行ったら、日本政府や日本の友人たちが敦煌の文化財保護に果たした貢献を感じるだろう。これはすべて中日友好の証しだ」

 

また王院長は次のように語った。「昨年、中日両国の指導者が合意し、今年を『中日青少年友好交流推進年』とした。これをきっかけに、より多くの日本の若者が中国を訪れ、中国文化を理解し、中国の若者たちと理解を深め、中日友好のしっかりとした土台を打ち立てることを望んでいる」

 

代表団はこの後、甘粛省の蘭州と敦煌などを訪問。当地の大学生と交流するほか、シルクロード沿線の名所旧跡を見学する予定。宮廻団長は「今回の旅を通して、学生たちが中日両国の文化における深い関係を知り、中国への理解を深めてほしい」と述べた。

 

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