神話から見る中日のつながり

2019-10-15 11:25:04

 

中国社会科学院日本研究所と南陽師範学院が主催した「中日の人文対話―神話と伝説に関する国際シンポジウム」が107日から8日まで、河南省南陽市にある南陽師範学院で行われた。両国から集まった60人余りの専門家と学者が中日の神話と伝説、文化、両国の文化・学術交流などの分野を巡って、活発な討論を行った。

同シンポジウムで、日本皇學館大学の河野訓学長は「日本神話の神々と神社」というテーマの報告の中で、日本神話における神々と神社の関係性を紹介した。法政大学の王敏教授は古代中国・夏王朝の禹王が治水を行った神話「大禹の治水」が中国から日本へ伝来した情況、また周恩来総理が日本留学中に京都の嵐山で禹王伝説とのつながりを見つけたことを紹介した。中国社会科学院日本研究所文化研究室の張建立主任は両国の神話と伝説を通じて、両国の国民性の特徴を分析した。

中国社会科学院大学の王偉光学長は今回のシンポジウムについて「積極的に文化・学術交流を推進することは、両国の人々が正確に、客観的に相手を認識することに役立ち、両国関係改善によりふさわしい社会環境をつくることができる。われわれはより多くの人々が受け入れやすく、理解しやすい方法で両国の文化・学術交流をさらに推進し、中日関係の安定で健全的な発展を促進する」と語った。

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