「山東省のおもてなし、山東省の味わい」東京プロモーショント開催
文=李家祺
中国・山東省の多彩な魅力を紹介する「山東省のおもてなし、山東省の味わい」2024東京プロモーションイベントが4月18日、都内で開かれた。
参加した中日両国のゲストは、友好を深め、協力を語り、文化交流をさらに広げ、文明の相互学習を進めることについて意見を交わした。中国側からは、駐日大使館の関係者をはじめ、山東省の文化広報部門の責任者らが参加。また日本側は鳩山由紀夫元首相らが出席し、祝辞を述べた。
同イベントには、中日両国の文化観光部門や企業、メディア、友好団体の関係者など約120人が参加した。
プロモーションイベントの現場
中国大使館の楊宇公使は次のようにあいさつした。山東地方(省)は中華文明の重要な発祥地で、昔から「孔子と孟子の古里、礼節の地」と称えられてきた。またそれだけでなく、中国東部の重要な省の一つであり、重要な工業基地と北方地域の経済発展の戦略拠点ともなっている。山東省と日本との交流は長い歴史を持ち、多くの実績がある。また、省・市・県の各レベルで日本との友好都市ネットワークを保ち、全方位的で多層的、立体的な中日交流協力を進めている。皆さんが山東省に実際に足を運び、山東省を体験・理解し、友好交流を積極的に深め、地に足の着いた協力を切り開くことで、中日両国の人民が一層幸せになることを歓迎する。
中国大使館の楊公使
日本の元首相で、東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫氏は、「自分は何度も山東を訪れたことがある。青島ビールの工場を見学し、生ビールも味わった」と振り返り、次のように述べた。今日ここに来て山東の友人たちと交流でき、山東の手工芸品に感動し、山東の特産物を味わえて大変幸せだ。日本人は山東省の農産物をよく知っており、これからもさらに山東の農産物が輸出され、日本人の食卓をさらに豊かにしてくれることを期待している。
さらに鳩山氏はこう話した。先日、岸田首相が米国議会で中国を「戦略的な挑戦」と述べたのは望ましくない。日中は戦略的互恵関係をさらに進めるべきだ。このようなイベントをきっかけに、山東を通して日中の友好関係をさらに前進させていくことを祈念する。
あいさつをする鳩山元首相
山東省文化観光庁は会場で、同省が輩出した多くの人材や深い文化的な蓄積、美しい山河、さらに日進月歩の科学技術の成果を紹介した。同省の大衆報業グループ(大衆日報社)は、三つの物語を通して日本と山東省の人と文化、経済・貿易交流を生き生きと振り返った。また、同省のグルメや美しい景色、魅力的な産物を紹介した。さらに煙台、済寧、威海の3市では、それぞれの美しい自然や見事な文化的な景観、豊かな産物を展示した。
イベントでは、「美美与共(素晴らしい理想の共有)」中日友好テーマ写真コンテストの開幕セレモニーも行われた。山東省党委員会宣伝部の代表が、神奈川県日中友好協会名誉顧問の田中誉士夫氏ら4人に「山東ハンドメイド」海外広報担当の委託書を手渡した。また同省文化観光庁は、中青旅日本株式会社、日本中国旅行社、在日華人旅行業協会と協力の覚書を結び、山東出版グループは日本漢語教師協会に『儒典』の豪華本を贈呈した。
「美美与共」中日友好テーマ写真コンテストの開幕セレモニー
当日のイベント会場には、「山東省のおもてなし、山東省の味わい」や山東ハンドメイド、体験インタラクティブ、斉魯農超、山東スマート製造業の四つの展示エリアが設けられ、「見て、触って、香りを嗅いで、おいしく味わう」という没入型の体験空間を展開。会場を訪れた日本の参観者は、解説や実際の製作、品物の鑑定体験などを通して、山東の人々のもてなしの心と豊かな産物をたっぷり味わっていた。
山東省曹県産の中国風伝統服を着て、日照産の緑茶を入れる中国の茶芸師
プロモーションイベントの後、山東大衆報業グループと山東ラジオ・テレビ局は、東京都日中友好協会をはじめ、神奈川県日中友好協会、神奈川新聞社、経済日報東京支局、日本中文導報などの中日文化交流組織、メディアの代表らと懇談。山東省の経済・社会発展の成果を紹介し、メディア間の協力について話し合った。双方のゲストは、「山東省と日本の交流は長い歴史がある。今後、都市間の交流をさらに強化し、ニューメディアなどのチャンネルを通じて、両国民の相互理解を深めていきたい」と述べていた。
懇談する両国の関係者
今回のイベントは、山東省人民政府新聞弁公室が主宰し、大衆報業グループと済寧市人民政府新聞弁公室が運営、中国外文局アジア太平洋広報センターと東京都日中友好協会が協賛、中華人民共和国駐日本国大使館が後援した。
人民中国インターネット版