日本科学協会が中国の大学へ図書を寄贈 教育・文化協力を推進
文=李陽 写真=呉咏旋
9月17日、公益財団法人日本科学協会の常務理事・顧文君氏、国際交流課プロジェクト専任スタッフ・阿羅美奈子氏、中国外文局アジア太平洋広報センタープロジェクト専任スタッフ・孫研氏、中国教育図書進出口有限公司国際贈書センター主任・高潔氏らが、広東外語外貿大学南国商学院図書館および外国語学院の関係者と交流を行った。
当日は、南国商学院の趙福春副校長、孔暁明図書館館長、東方言語文化学院の池聖女院長、日本語学科リーダーの李愛文教授、曹美蘭主任らが来賓を迎えた。
趙副校長は日本科学協会一行の来訪を熱烈に歓迎し、池院長は学科建設、教員育成、学生の養成や国際交流などにおける同学院および日本語専攻の発展成果を紹介した。
その後、協会代表と日本語学科の教員・学生代表による座談会が開かれた。李愛文教授、曹美蘭教授、尹国鵬副主任らは、教育・研究の実際の需要に基づき、ビジネス、経済、言語学、文学関連の教材や実用的な参考図書の必要性を提案。学生代表からも、学術論文執筆に役立つ専門書籍への強い需要が語られた。これに対し、顧文君常務理事はその場で「十分に要望を取り入れる」と明言。阿羅美奈子専任スタッフも、図書の選定基準や寄贈の流れなど具体的な運営面について大学側と詳細な意見交換を行った。
座談会での交流の様子
続く寄贈協力に関する協議では、趙副校長が「質の高い図書資源は、日本語学科の建設や学生の専門的成長に重要な支えとなる。今回の寄贈を契機に、日本科学協会と学術交流や教員・学生の相互訪問など、さらに多層的な協力を広げたい」と語った。孔館長は図書館の日本語資料室の現有資源や管理体制を紹介し、寄贈図書の受け入れ、目録編成、配架や後続サービスなどの具体的事項について日本側代表と丁寧に協議した。
会場にて記念撮影
今回の訪問は、中日両国の教育分野における相互理解と信頼を深めるとともに、今後の幅広い交流と協力の基盤を固めるものとなった。日本科学協会は、今後も図書寄贈などを通じ、中日両国の教育・文化分野における協力を積極的に支援していく方針を示した。
日本科学協会は1999年以来、中国の86大学に累計411万冊以上の図書を寄贈してきた。その基本理念は、図書寄贈を通じて中日両国の相互理解と友好を促進し、中国の大学図書館における日本語蔵書の充実を図り、中国の高等教育機関における日本語や日本関連分野の教育・研究を支援することである。
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