日中友好会館で「中国シネマ de ナイト」始動 中日合作映画『未完の対局』を上映
李一凡=文
日中友好会館が主催する中国映画定期上映会「中国シネマ de ナイト」の第1回が、10月20日に東京都文京区の日中友好会館で開かれた。中日両国の映画ファンや関係者ら約150人が参加し、1982年に公開された中日合作映画『未完の対局』を鑑賞した。定期的に優れた中国映画を上映、日本の観客に紹介することで、中国への理解と関心を深めることを目的としている。

上映会の様子(撮影:李一凡)
『未完の対局』は、中日国交正常化10周年を記念して制作された作品で、段吉順監督と佐藤純彌監督が共同でメガホンを取った。孫道臨、三國連太郎ら中日両国の俳優が出演。囲碁を通じて友情を育んだ中国と日本の棋士、そしてその家族が、戦争によって過酷な運命に翻弄される姿を描き、平和の大切さを問いかけている。
上映に先立ち、日中友好会館の宮本雄二会長があいさつに登壇。日本社会、とりわけ若い世代の間で中国への関心が薄れ、親近感を持つ人が少なくなっていることに懸念を示し、「中国映画には日本人も共感できる優れた作品が数多くある。中国映画の良質な作品を継続的に上映して、日本社会における中国に対する心理的距離を縮めることを目指す」と、映画を通じた相互理解の促進に期待を寄せた。

映画『未完の対局』のワンシーン(写真提供:徳間書店・北京電影制片廠)
同作に出演した俳優の紺野美沙子さんも特別ゲストとして登壇し、40年以上前の撮影を振り返った。中国映画研究の第一人者で、同作の日本語字幕制作にも携わった、東京大学名誉教授の刈間文俊氏も出席した。
第2回上映会は12月16日に開催の予定。2023年の中国映画『来し方 行く末』(原題:『不虚此行』)が上映される。当日は、東京国際映画祭シニア・プログラマーの石坂健治氏によるトークショーも予定されている。
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