知識から理解へ、理解から友好へ――笹川杯全国大学日本知識大会2017

2018-01-15 13:50:34

写真・文=孫立成

 

個人戦のようす

団体戦のようす

  上海交通大学と日本科学協会が共同で主催する「笹川杯全国大学日本知識大会2017」が1210日、上海交通大学にて挙行された。全国56都市の116大学から500名近い学生がこの大会に参加した。

前回の特等賞の大学から優勝カップを受け取る尾形武寿日本財団理事長

特等賞の重慶三峡学院に優勝カップを贈る尾形武寿日本財団理事長

   団体戦の表彰式

個人一等賞となった上海交通大学の王若平さんにトロフィーを手渡す大島美恵子日本科学協会会長

 大会は団体戦と個人戦の二つの部分に分かれており、激しい戦いの後、重慶三峡学院が団体特等賞、上海交通大学と大連大学が団体戦一等賞を獲得した。個人戦決勝で、上海交通大学の王若平さんが一等賞を獲得し、東華理工大学の童華軍さんと情報工程大学(洛陽校)の程景怡さんが二等賞を獲得した。華中科技大学の許逸菲さん、天津外国語大学の周姗姗さんと華東政法大学の姚子茜さんが三等賞を獲得した。さらに選手たちの日本に対する理解を深め、両国の若者の友好交流を促進するために、日本科学協会は団体特等賞と団体一等賞の選手全員、個人一等賞、二等賞、三等賞の選手を日本研修旅行に招待する。

試合会場

 日本科学協会の大島美恵子会長はあいさつの中で、「知識から理解へ、理解から友好へ、我々は今回の大会の開催を通じ、中日の若者間の友好的雰囲気をつくり上げ、盛り立てていきたい」と語った。

あいさつをする尾形武寿日本財団理事長

 「笹川杯全国大学日本知識大会」は2004年より始まり、日本財団の特別賛助により2011年以降、地域的な大会から全国的な大会へと発展し、中国各地の大学が順繰りに主催するようになった。この他にも、日本科学協会はさらに中国で、「教育・研究図書有効活用プロジェクト」として図書寄贈活動を行っており、また「笹川杯作文コンクール――感知日本」「本を味わい日本を知るコンクール」「Panda杯作文コンクール」などの活動を行っている。これらは大学生の日本語学習や日本文化理解の情熱をかきたて、中日文化交流の懸け橋とし、両国の若者の相互理解を深めることを目的としたものだ。

上海交通大学の姜斯憲党委員会書記(左)、尾形武寿日本財団理事長(中央)、大島美恵子日本科学協会会長(右)

 上海市人民代表大会常務委員会副主任で、上海交通大学党委員会書記の姜斯憲氏がこの大会に出席し、尾形武寿日本財団理事長、大島美恵子日本科学協会会長一行と会見した。上海交通大学図書館の陳進館長、董玉山党委員会書記、胡開宝外国語学院院長らのゲストは大会の全過程を観覧した。

 大会はまた、全日本空輸株式会社、人民中国雑誌社、社会科学文献出版社、中国教育部大学外国語専門教学指導委員会日本語分会、中国日本語教学研究会、中国国際放送局、中国青年報社、中国大学マスコミ連盟、中国大学国際交流社団親睦会などの団体の大きな援助と支持を受けている。

 

  

 

 

 

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