臨済宗が結んだ中日の絆 三国の英雄・趙雲の故郷

2018-03-02 11:11:06

 

 

河北省南西部、滹沱河北岸に古城(古い町)があり、省都の石家荘市と川を隔てて向かい合っている。戦略上の要衝として、歴代において重要な町となってきた同地には、多数の歴史文化の遺跡が積み重なるように残されており、「九朝不断代(隋代から民国時代まで途切れずに続いた)」といわれる。一代の元曲の宗師・白朴、臨済宗の開祖・義玄禅師、『三国演義』に登場する英雄・常山の趙子龍が皆、この地で活躍した。この場所こそ、「地霊人傑(霊気ある土地には傑出の士が出る)」と称される華北の重要な町・正定県だ。

昨年11月、正定県は第5回全国文明都市リストに名を連ねた。正定の人々は、修復された古跡の景観、整備された居住区、整然とした社会統治、心を尽くして磨き上げた正定精神により、世の中に新時代の正定の姿を示している。

今回は読者の皆さんを連れて、元曲博物館の解説を通じて中国の戯曲誕生の原点を味わい、臨済宗の祖庭・臨済寺で中日交流の足跡を探し、町中の至る所で見られる英雄と関係する要素を通じて正定の人々の「趙雲に寄せる思い」を感じる。

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