中国工程院の選挙で、67人の院士と18人の外国籍院士が当選した。これらの外国籍院士の中には、世界の誰もが知る大物、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が含まれた。ビル・ゲイツ氏は大卒の学歴も、海外留学の経験もなく当選したが、その当選理由とは何だろうか。
審査基準
これは当然ながら中国工程院の規則と基準に基づく手続きだ。中国工程院外国籍院士の審査基準はこうだ。高い工学科学技術水準と国際的な高い名声を持ち中国の工学科学技術事業の発展に貢献した、もしくは中国の工学科学技術界の国際交流促進で重要な力を発揮した外国籍の専門家・学者。また候補者の学科による割当は存在せず、主に備える条件によって候補者が決まる。規定の条件を満たした上で、学科・専攻・国別などの分布状況に適度に配慮する。
工学技術水準と名声が重要な理由であることが分かる。そのどちらが理由にせよ人々は納得するが、これについては深く検討する価値がある。
技術面を見ると、ビル・ゲイツ氏は今回、テラパワー会長として当選した。テラパワーは第4世代原子力技術「進行波炉」を手がけている。進行波炉は第4世代原発の技術的要求と安全基準を満たす、冷却材に金属ナトリウムを使う原子炉だ。ウラン資源を効果的に活用し、使用済み核燃料を減らすといった長所を持つ。
全面的な成果
ビル・ゲイツ氏には次の3つの理想がある。まずはすべての人にパソコンを持たせ、Windowsを使わせる。次にエイズ、結核症、マラリアを撲滅し、すべての人に平等な医療機会を与える。それから貧しい人にクリーンで経済的な電力を与え、日増しに深刻化するエネルギー問題を解消する。進行波炉はこの理想を実現する可能性がある。ビル・ゲイツ氏はこれによって世界的な名声を手にしており、技術以外の重大な成果になっている。
ビル・ゲイツ氏の最初の理想はほぼ実現しており、残りは取り組みの最中だ。ビル・ゲイツ氏は今年8月に46億ドルを寄付し、世界で募金額が最大の富豪になった。またビル・ゲイツ氏はウォーレン・バフェット氏に続き、すべての財産を寄付した大富豪になった。
ビル・ゲイツ氏の当選は、情報時代における画期的な技術成果のためだけではなく、世界の貧しい人に心を寄せ、貧困と疾病のない、不平等を解消しようと努める美しい世界を作るための貢献と、そのために注いだ心血によるものだ。(筆者・張田勘 北京の学者)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月28日
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