17年社会消費財小売総額36.6兆元 10.2%増

2020-02-21 12:25:30

 

商務部(商務省)市場運行消費促進司の責任者は19日、2017年の消費市場の運営状況を説明した。国家統計局のデータに基づくと、17年の通年の社会消費財小売総額は366千億元(1元は約17.3円)に上り、前年比34千億元、10.2%の増加となり、14年連続で2けたの増加率を達成した。最終消費の経済成長に対する寄与度は58.8%となり、4年連続で経済成長を牽引する1番目の駆動力になった。「経済日報」が伝えた。

同責任者は、「2017年の中国消費市場は安定した急速な発展を実現し、小売産業の革新モデル転換の成果が目立ち、消費構造のバージョンアップが加速し、消費市場のアンバランス状態が絶えず改善された」と指摘した。

小売産業をみると、企業はモデル転換とバージョンアップに積極的で、インターネット、ビッグデータ、人工知能(AI)などの新技術と伝統的小売産業とが深く融合し、新しいモデルや新業態が急速に発展し、消費市場は活力にあふれていた。同部がモニタリングする重点小売企業5千社の経営業績をみると回復傾向が続いており、通年の売上高は同4.7%増加し、増加率は上半期を0.3ポイント、前年を0.7ポイント、それぞれ上回った。ネット小売産業の占める割合が拡大を続けている。全国の実物商品ネット小売額は55千億元で同28%増加し、社会消費財小売総額に占める割合は15%に達して、前年を2.4ポイント上回った。

データをみると、農村部と中部西部の発展が加速を続けている。農村の社会消費財小売総額が初めて5兆元を超え、通年で52千億元に達し、同11.8%増加して、増加率は全国を1.6ポイント、都市部を1.8ポイント上回った。農村消費が社会消費財小売総額に占める割合は14.2%で、前年比0.2ポイント、12年比0.8ポイント上昇した。中部西部地域の消費が引き続き全国トップを走っている。重点小売企業の西部地域における通年の売上高は東部地域を0.5ポイント、中部地域を0.4ポイント、それぞれ上回った。第13四半期には、江西、貴州、雲南、四川、陝西、河南、湖北の各省で11.8%を上回る高い成長率を達成した。

17年の中国のエンゲル係数は29.3%で、16年より0.8ポイント低く、12年より3.7ポイント低くなった。国民の消費構造が持続的に改善され、消費者の高品質で自分の個性に合った消費に対するニーズが拡大を続けている。グリーン商品、スマート商品、中級クラス高級クラス商品の売上が目立って増加し、新エネルギー車の販売量は通年で777千台に達して同53.3%増加し、スポーツブレスレット、掃除ロボット、スマートバランススクーターなどのスマート商品が消費者の間で人気を集めた。外食娯楽、文化レジャー、健康介護などの消費が引き続き旺盛で、シェアリング型消費や体験型消費が急速に発展した。17年の全国の外食産業売上高は4兆元に迫り、同10.7%増加し、増加率は商品売上高を0.5ポイント上回った。全国の映画興行収入は5591千万元で同13.5%増加し、北京市の商業公演の来場者はのべ1800万人に達して、ここ数年で最高の水準となった。国家観光局の予測では、通年の国内旅行者数は同13%増加し、観光収入は同15.5%増加するという。

これと同時に、17年の消費価格は穏やかな上昇傾向を示した。17年の消費者物価指数は同1.6%上昇し、上昇率は前年を0.5ポイント下回り、安定した変動状況を通年で基本的に達成した。同部がモニタリングする大中都市の食用農産品36種類の価格は同3.3%低下し、13年以降で初めての前年比価格低下となり、豚肉は同11.2%、野菜は同10.5%、卵は同9%、それぞれ低下した。(編集KS

「人民網日本語版」2018122

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