中西部都市が「ネットで人気」になった理由とは

2019-07-08 13:58:15

 

重慶1136000万回、西安891000万回、成都888000万回。アプリ「TikTok」が公表した2018年都市イメージショートムービー再生回数で、これらの西部都市は北京上海広州を上回り、武漢や長沙などもトップ10に入った。

ネットでの人気と同時に、中国経済の版図においても、中西部都市の台頭が目立つ。

魅力値の向上 アイデアあふれるマーケティングで都市の新イメージを示す

重慶市のビルを突き抜けるライトレールと8Dマジック立体交差橋、西安の「摔碗酒」、成都のグルメなど……記者がこれらの都市を調査したところ、人気のあるこのような光景は多くの観光客と市民によってSNSで共有されていることがわかった。地方政府は情勢を利用して有利に導き、ニューメディアを積極的に利用して都市の物語を伝え、「ネットで人気の都市」の構築において共鳴効果を形成している。

都市イメージの向上が最も直接もたらす効果は文化観光産業の発展である。SNSで、重慶市の独特な地形は「話題のスポット」を形成し、毎年多くの観光客が訪れている。統計によると、今年のメーデー連休、重慶市の観光収入は200億元に達し、前年同期比33.5%増を実現した。

重慶市両江新区党工作委員会宣伝部長の張黎氏は、「これらのアイデアあふれる宣伝活動は若者の嗜好と合っている。また、地元住民の共感と幸福感も引き上げた」と話す。

これらの「ネット人気」に便乗し、一部の中西部都市の政府も都市を売り込む伝統的手法を意識的に変化させている。今年3月、重慶市は半年にわたる区県「文化紹介風景紹介」大型文化観光プロモーションイベントを開始しSNSなどを通して重慶市の「山水の町」としての「顔面偏差値」と「気質」を紹介している。

四川省発展改革委員会国民経済総合処の周傑処長は、都市イメージの形成と宣伝は、文化観光産業の発展の推進に着目するだけでなく、背後の産業、文化、生態の質の高い共同発展も重要だと話す。

西部の国家中心都市である成都市は「三城三都」行動計画を発表。市内に66カ所の産業機能区を設置し、先進製造業、現代サービス業、融合産業、都市現代農業などをカバーする。

若者をつなぎとめる 年間数十万人が流入

『成都』という曲は「飲み屋」を文学青年のスポットにし、「串料理」は食いしん坊たちの心と腹を満たし、パンダの「滚滚」はパンダファンを成都に引き寄せた。

これらの「ネット人気」要素は話題を作り出すと同時に、多くの人に成都の快適な生活環境を伝えている。四川大学卒業生の李春波さんもその1人である。

彼は、「自分は北部の出身で、成都の大学に4年間通い、今は離れられなくなった。成都には、高新区の夜も明るいオフィスビルもあれば、公園に賑やかな茶館もある」と話す。このような適度なリズムを気に入り、李春波さんは現地の科学技術企業への就職を決め、成都に定住しようと思っている。

仕事と生活がしやすい環境をアピールして多くの人材を引きつけることは、これらの「ネット人気」都市の最上の方法である。恒大研究院の最新の報告によると、2015年から18年までに、西安、成都、武漢などの都市圏の常住人口は年平均20万人増加した。2018年、西安の常住人口は387000人増加し、人口1000人規模の都市に仲間入りした。

人材募集サイト「猟聘」が発表した『2019年人材展望傾向ビッグデータ報告』によると、西安、成都、武漢はミドルハイレベル人材の流入率トップ10に入っている。

多くの大学がある武漢市は2017年に「100万人の大学生を武漢に残って起業就職させるプロジェクト」を開始。「光谷」と称される武漢市東湖高新区で、現地の人材誘致部門の責任者は、2017年の大学生政策の実施から19年第1四半期まで、東湖高新区は武漢に残った大学生238300人を誘致したと紹介した。光谷の企業で働く博士は1万人を突破し、10年前の5倍になった。

優れた生活環境、低いビジネスコスト、十分な人材供給により、小米、字節跳動、小紅書などのインターネット会社も研究開発センターまたは関連業務の本部を武漢に設置している。光谷の「インターネット+」事務所の李猷常務副主任はこの現象を「第二本部」と称する。大まかな統計によると、光谷には60社以上のインターネット企業の第二本部が集まり、創出された雇用は数万に達し、都市の経済モデル転換の強力な原動力となっている。

武漢には「インターネット+」事務所、成都には全国初の新経済発展委員会がある。管理モデルの革新を通し、政府と市場が連携し、新経済の発展を推し進めている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」201978

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