平和・発展促進のために「BRICSの案」をさらに提示

2020-02-21 12:20:48

 

「革新的未来のための経済成長」をテーマとする第11BRICS首脳会議が1314両日にブラジリアで開催される。ブラジルのボルソナーロ大統領の招待を受けて習近平国家主席が出席する。現在の国際情勢を前に、BRICSは多国間主義を守り、自由貿易体制を支持するという声を発し、世界平和の促進、共同発展の後押しのために、さらに多くの「BRICSの案」を提示する。(文:楊万明駐ブラジル中国大使。人民日報掲載)

BRICSは協力ウィンウィンによって共同発展を図る。世界金融危機以降、世界経済は回復力に乏しい。BRICSは強みによる相互補完を発揮し、利益の結びつきを強め、経済貿易財政金融、政治安全保障、人的文化的交流の「三輪駆動」の協力フレームワークを構築し、BRICS新開発銀行を設立し、BRICS外貨準備基金などパイオニア的制度を構築するとともに、互恵協力プロジェクト多数を実行に移してきた。現在、BRICS全体の経済規模は世界全体の4分の1を占め、過去10年間の世界経済成長への寄与率は50%を超え、世界経済の回復と健全な発展に突出した貢献をしている。

BRICSは整ったガバナンスによって多国間主義を守る。現在、一国主義、保護主義、覇権行為の台頭によって、世界情勢の不安定性と不確定性が激化している。BRICSは繰り返し声を発し、率先して多国間主義を支持し、国連中心の国際体制、国際法に基づく国際秩序、世界貿易機関(WTO)に代表される多角的貿易体制を維持し、新興国及び途上国の共通利益と発展空間を守り、国際社会の一致した声を反映させ、国際協力にプラスのエネルギーを加えてきた。

BRICSは開拓とイノベーションによって発展のチャンスを捉える。新たな科学技術革命が現在世界経済の構造を再構築しており、将来のBRICS協力にも無限の空間を切り開いた。BRICS構成国はBRICS新産業革命パートナーシップ、「イノベーションBRICS」ネットワーク、未来ネットワーク研究院など実務協力プロジェクトを加速し、科学技術革新、デジタル経済、サイバーセキュリティーなどの分野で新たな発展の道と成長の原動力を探り、さらに質が高く、強靱で、持続可能な成長を実現しようとしている。

中国とブラジルはそれぞれ東半球と西半球で最大の途上国及び重要な新興国であり、互いに包括的な戦略的パートナーだ。先般、ブラジルのボルソナーロ大統領が国賓として訪中した。習主席とボルソナーロ大統領は両国の包括的な戦略的パートナーシップの持続的で深い発展の一層の推進について重要な共通認識にいたった。また、共に多国間主義を守り、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展を後押しすることを再確認した。

過去百年間なかった世界情勢の大変動を前に、中国とブラジルの関係は戦略性と全局性が日増しに顕著になっている。両国がBRICSなど多国間枠組で協力を強化し、重大な国際・地域問題で意思疎通と調整を緊密化することは、両国の根本的利益にかなうだけでなく、数多くの新興国及び途上国が自らの権益をよりしっかりと守るうえでもプラスだ。ブラジル各界は習主席のブラジル再訪とBRICS首脳会議出席を切望している。習主席の今回の訪問はBRICSの団結・協力及び中国とブラジルの包括的な戦略的パートナーシップの深い発展に新たな原動力を注入し、BRICS協力及び中国とブラジルの友好をさらに新たな段階へと導くと私は確信する。

 

「人民網日本語版」20191113

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