2024年の全国両会（全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会）が近く開催される。全国政協委員を務める河南農業大学林学部の范国強学部長は、このところ農村地域で調査研究を続けている。范氏は「春節（旧正月、今年は2月10日）前後には多くの人が帰省するので、農民の考え方をより広く知ることができる」と話す。范氏がこの1年、多くの農村を訪れて最も感じたことは、現地の状況に合わせて、造林に適した場所で林業生態系の整備を強化することで初めて、林業の総合的効果を最大化できるということだ。人民日報が伝えた。

范氏は調査研究に基づき、農村地域における林業生態系の改善に関する提案を用意した。

范氏は提案の中で、林業における遺伝資源の育成・保護の取り組みを強化し、時と場所に応じて樹種を選択・育成し、造林・緑化を推進し、森林率を効果的に高めることを提言。また、重点地域の生態系のモニタリングと保護を強化し、モニタリングポイントの設置やリモートセンシング技術の応用などによって、迅速に生態系の状況を把握し、問題を発見し、回復措置を講じるべきだと提言している。（編集NA）

「人民網日本語版」2024年2月27日