中国の両会、世界に発展の自信をもたらす
全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)はこの1週間以上に渡り、国内外の大手メディア及び世論の注目の的になった。「新たな質の生産力」「質の高い発展」「改革深化」「高水準対外開放」「中国の特色ある大国の外交」など一連のキーワードが、国内外で白熱した議論を起こした。中国の政治生活の年に一度の重要な時である全国両会は日増しに中国国内を超える影響力を示し、世界経済の回復と開放・発展に安定装置と自信の源を提供した。
今年の全国両会は、国内外の発展環境が複雑かつ変化が激しい中で開かれた。2024年は第14次五カ年計画の目標達成の重要な一年であり、経済の質の高い発展への転向を実現する重要な年でもあるが、経済のさらなる回復及び好転の促進は多くの問題と挑戦に直面している。世界では「世界的な大統領選挙イヤー」が政治環境の変動をもたらし、地域及び局地的な衝突がやまず、脱グローバル化や「スモールヤード・ハイフェンス」「デカップリング・チェーン寸断」の波が止まらず、その世界経済の回復及び開放・発展に向け形成する挑戦を軽んじられない。この時に世界経済のメインエンジンの一つである中国がどの方向に発展するか、どのように発展するかは極めて重要だ。特に中国国内では、各方面の共通認識を集める明確で系統的で丁寧な全体計画が非常に重要だ。
両会という窓を通じ中国と世界の関係を観察する人にとって、今年の中国両会から最も強く実感したものとは恐らく、中国の開放型経済を確固不動の姿勢で発展させる態度と、世界との共同の発展で自国を発展させる揺るぎなき自信だろう。中国はスイスなどの6カ国にビザ免除を試行し、製造業分野の外資参入規制措置を全面的に撤廃し、外資系企業の国民待遇をしっかり実行する。全国両会で発信されたこれらのメッセージはいずれも、中国の対外開放の決意の現れだ。開放の歩幅が広がり、世界とのつながりがより広くなる。これは中国社会の広い共通認識になっている。
今年の全国両会は間もなく無事閉幕する。両会という窓を通じ観察できるものは多い。現在の世界にとって最も重要なことは、両会から真実の中国を理解することだ。色眼鏡をかけたり偏見を持っているのでなければ、穏健に前進し、心と力を一つに集め、奮起し向上に励む、世界との交流において自国を発展させる決意を持つ中国がはっきり見えてくるはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月11日