コンセンサスを形成し、アジア太平洋の繁栄と安定を促進
近く開幕する第11回北京香山フォーラムは、各方面が意見交換と交流を行う場であり、アジア太平洋の安全保障、大国間関係、安全保障ガバナンスなどについて対話が行われる。(文:聶送来<軍事科学院戦争研究院>、解放軍報掲載)
現在、アジア太平洋地域の情勢は全般的に安定し、各国は運命共同体としての意識を強めている。地域統合に向けた協力が絶えず深まり、アジア太平洋の安全保障には前向きなエネルギーが蓄えられている。その一方で、地政学的な緊張と経済構造の変化が重なり、アジア太平洋地域の発展環境や協力の枠組みは打撃を受けている。新たな情勢の下で、中国は共通・総合・協調的・持続可能な安全保障観を確立し、冷戦思考と陣営対立に共同で反対し、アジア太平洋運命共同体の構築という目標に向けて揺るぎなく邁進し、アジア太平洋の永続的な繁栄と安定のために環境を整えることを提唱している。
中国は「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設を推進し、アジア太平洋諸国の共同発展を促進することで、アジア太平洋の安全保障の経済的基礎を固めるべく尽力している。地域の安全保障の能力とメカニズムの構築に積極的に関与し、上海協力機構(SCO)などの枠組みで安全保障協力を推進し、ASEANの枠組みでの二国間及び多国間の安全保障対話に参加し、北京香山フォーラムなど安全保障対話の場を設けることで、アジア太平洋の安全保障の枠組み面での支えを強化すべく尽力している。海空、サイバー、宇宙などの領域における行動規範やルールの策定と実施を推進すべく努めることで、アジア太平洋の安全保障を制度面から確保すべく尽力している。関係国と防衛・軍事面で交流や協力を深め続けており、中国軍は国連平和維持活動(PKO)や海軍による常態的な護衛、合同軍事演習・訓練、人道支援活動に積極的に参加し、アジア太平洋の安全保障を支えるパワーの強化に尽力している。
責任ある大国として平和的発展路線を堅持する中国は、すでに世界と地域の構造の変化を推進する重要なパワーとなっており、世界と地域の安全保障の不確実性に対処するうえで最大の確実性要因だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年9月9日