上海協力機構議長国としての中国の取り組みについて外交部がブリーフィング
外交部(外務省)は9日、上海協力機構(SCO)の輪番議長国としての中国の取り組みについてブリーフィングを行った。孫衛東外交部副部長(外務次官)がSCO加盟国の外交官や各国メディアに向けて、議長国任期中の取り組みに関する中国の考えを次のように説明した。
(1)「SCO持続可能な発展年」という基調を中心に据える。中国は習近平国家主席の打ち出したグローバル発展イニシアティブの8大重点分野、つまり「貧困削減」「食糧安全保障」「公衆衛生」「開発資金調達」「気候変動とグリーン発展」「工業化」「デジタル経済」「コネクティビティ」において一連の協力と行動を実施する。
(2)重要文書2件の制定。つまり中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年、国連創設80周年に合わせてサミット宣言を発表し、重大な国際・地域問題における加盟国の共通の声を発信する。実務協力面における加盟国の共通認識と意向を踏まえ、SCOの次の段階における発展戦略を定める。
(3)「上海精神の発揚:行動するSCO」というスローガンを実際の行動によって実践する。中国は「行動」という言葉を議長国としての取り組みのキーワードとし、SCOの枠組みで100余りの会議や活動を行い、確かな行動によってさらに各分野におけるSCOの実務的協力を深め、政治的相互信頼を揺るぎないものにし、共通の安全保障を確保し、共同繁栄を促進し、民間交流を強化し、SCO体制の効力を高めていく。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年9月10日