外交部（外務省）の30日の定例記者会見で、林剣報道官が中国経済に関する質問に答えた。

【記者】中国政府は最近、内需拡大と投資・消費のテコ入れを目的とする追加の政策パッケージを相次いで打ち出し、国際社会から広く注目されている。シンガポールのリー・シェンロン上級相はこれらについて、信頼と需要を高めることに寄与するとの考えを示した。ドイツ連邦経済発展・対外貿易協会会長のシューマン氏は追加の政策パッケージについて、市場の信頼を高めるうえで極めて重要な役割を果たしており、中国経済が成長を維持することは世界市場にとって重要な意義を持つとした。これについてコメントは。

【林報道官】今年に入ってから、中国経済は全般的に安定し、「安定の中で成長」し、活力と強靭性をはっきりと示している。今年第1～3四半期、我々は160余りの国・地域との貿易において成長を実現し、輸出入総額は過去最高を記録した。国内総生産（GDP）成長率は世界の主要なエコノミーの中で上位にあり、長期的な好転という中国経済の基本的な趨勢に変わりがないことを改めて証明した。

最近、中国政府の各当局は追加の政策パッケージを積極的に打ち出し、経済成長の潜在力をさらに解き放ち、消費・投資熱を喚起し、中国の発展に対する国際社会の信頼を下支えしている。ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、UBSグループなどの国際金融機関は、今年の中国経済の成長率予測を次々に上方修正した。スイス企業100社余りを対象に行われた最近の調査では、企業の政策決定者は中国での事業への自信に満ちていると回答し、半数近くが中国を世界の3大投資先の1つに挙げた。

中国経済の「安定」と「成長」というポジティブな基調は、世界経済の回復にも安定性をもたらしている。質の高い発展と高水準の対外開放を進めることで、中国と世界との連動は一層力強いものとなっている。政策パッケージが協調的に効果を発揮することで、中国経済の活力は対外的に発揮され続けていく。我々は「中国を有望視する」国際社会の期待と「中国でのさらなる事業展開」への各国企業の情熱に、引き続き実際の行動によって応え、世界経済の発展に新たな原動力と機会をもたらしていく。（編集NA）

「人民網日本語版」2024年10月31日