習近平国家主席がグローバル発展支援の8つの行動を発表
習近平国家主席は現地時間18日、ブラジルでの第19回主要20ヶ国・地域(G20)サミットのセッション1で重要な演説を行い、グローバル発展の支援に向けた中国の8つの行動を発表した。新華社が伝えた。
(1)「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設における連携。中国は7000億元(1元は約21.3円)の新たな融資枠と、シルクロード基金への800億元の追加資金を基盤に、立体的なコネクティビティ・ネットワークの構築をさらに進める。これはグリーン・シルクロードが先導し、デジタル・シルクロードに活力を吹き込むものである。
(2)「グローバル発展イニシアティブ」の実施。すでに進行中の1100件以上の発展プロジェクトをベースに、「グローバル・サウス」研究センターを建設し、200億ドル(1ドルは約154.4円)の資金枠を引き続き活用して発展途上国を支援し、貧困削減、食糧安全保障、デジタル経済などの分野で実務協力を深める。
(3)アフリカの発展への支援。今年9月の中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)北京サミットで、私は今後3年間でアフリカと手を携えて現代化を推進するための10大パートナーシップ・アクションを発表し、このために3600億元の資金支援を実施するとした。
(4)貧困削減と食糧安全保障に関する国際協力への支持。中国は「飢餓と貧困に対するグローバル・アライアンス」への参加を決定した。G20開発大臣会合の継続開催を支持し、食品ロス・廃棄国際会議の主催を継続する。
(5)中国はブラジル、南アフリカ、アフリカ連合(AU)と共に「オープンサイエンス国際協力イニシアティブ」を打ち出し、グローバル・サウスが全世界の科学技術革新の成果による恩恵をより多く受けられるよう後押しする。
(6)「グローバル・サウス」にメリットをもたらすG20実務的協力への支持。「発展途上国向けクリーンエネルギー投資拡大ロードマップ」「バイオエコノミーに関するハイレベル原則」などの成果を活用し、北京に設立した「G20起業研究センター」の活動を支援し、デジタル教育、博物館の古文書デジタル化における協力を支持する。
(7)G20腐敗対策行動計画の実行。逃亡犯逮捕・不法取得資産没収、腐敗行為の「逃避先」となることの拒絶、腐敗対策のキャパシティ・ビルディングなどの分野で発展途上国と協力を強化する。
(8)中国は高水準の対外開放の体制とメカニズムを整備し、後発開発途上国に対する片務的開放を拡大する。すでに、国交のある全ての後発開発途上国の全ての関税品目に対する関税免除措置の実施を発表した。現在から2030年までに、発展途上国からの中国の累計輸入額は8兆ドルを越える見込みだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年11月19日