陝西自由貿易試験区の輝き

2025-04-02 16:59:00

李洋=文 西安滻灞国際港管理委員会=写真提供 

今日のグローバル化の時代において、中国の陝西省は自由貿易試験区の建設をよりどころとし、対外開放の舞台で大いに異彩を放っている。中国の対外開放の重要な窓口である陝西自由貿易試験区は2017年の設立以来、積極的に革新を模索し、多くの分野で顕著な成果を収めてきた。 

地域を活性化する制度革新 

陝西自由貿易試験区では、制度革新が発展を推進する上で要となる原動力であることが深く認識されており、数多くの面で積極的な模索が行われ、目覚ましい成果が上がっている。例えば、国際貿易の監督・管理の面では、24年に「輸出貨物エリア港湾一体化監督・管理モデル」が打ち出された。以前は企業が輸出貨物の税金還付を受けるには、総合保税区での審査が終わった後、さらに鉄道コンテナセンター駅で保安検査を受ける必要があり、過程が煩雑で時間もかかっていた。だが、現在では総合保税区内で税関および鉄道関連の手続きをワンストップ式で行えるようになり、輸出の通関時間は1・6時間から0・8時間へと大幅に短縮された。このことにより、毎年約3000万元の物流コストが削減され、国際市場での競争力がこの上なく高まり、企業は海外市場のニーズにより速やかに応じられるようになった。 

陝西自由貿易試験区は国際貿易および出入国(境)サービス分野でも同様に、絶えず古いものを退けて革新を進めている。24年1月、陝西省が電子決済による越境EC小売輸入納税証明書を初めて完成させたことは、越境EC小売輸入税の納税が電子時代に入ったことを象徴しており、消費者はより便利に買い物を楽しめるようになった。同年6月、「出入国(境)健康診断予約機能」がリリースされ、毎年延べ2万2000人に予約サービスを提供できるようになり、出入国(境)の健康診断の効率が大幅に向上した。また、10月には西安市中古車輸出ワンストップ式サービスセンターが自動車登録抹消業務を新設し、中古車の輸出手続きをより最適化することで関連産業の発展を促進した。 

それだけでなく、西安税関も積極的に革新に取り組んでおり、西安港スマート通関システムを構築するとともにスマート通関検査を実現し、貨物の通関の正確さとスピードを向上させている。「鉄道運輸積荷目録の統合」という革新手段は全国で広く取り入れられ、他の地域がそれを参考としている。また、外資誘致の面では、省全体で初となる適格外国人有限責任組合員の試行基金が設けられ、その累計規模は5億元近くに及び、外資が陝西省に進出する上での新たなルートが開かれている。 

開放で進む国際ハブの構築 

開かれたルートは対外開放を支える重要な柱であり、陝西自由貿易試験区はこの方面で力を余すところなく建設とアップグレードを進めている。国際定期貨物列車「中欧班列」は中国と欧州を結ぶ重要な物流上の絆であり、陝西省発の「中欧班列」は13年の初運行以来、累計本数が2万6000本を突破し、全国のおよそ4分の1を占めている。また、現在までに合わせて18本の国際幹線、26本のプラス西欧」集積路線が開通し、ユーラシア大陸全域をカバーしている。さらに、「中欧班列」の運行スケジュールが毎週往路2本、復路1本から往路4本、復路3本に、カスピ海横断ルートを走る「中欧班列」1日1本の運行となったことで、輸送の効率と頻度が大幅に高まり、より安定的で信頼性の高い物流オプションが企業にもたらされている。 

物流コストの低下とサービスの質の向上のため、陝西自由貿易試験区は中欧班列(西安)総合デジタルサービスプラットフォームを設立した。同プラットフォームにより、「中欧班列」の総合的な運輸コストは15%低下し、クラウド貨物輸送予約システムによって企業が通関申告と書類作成に費やす時間は5分以内にまで短縮された。西安税関は全国初の「陸路仕出し港税金還付政策」の試行地となり、この取り組みは24年だけで1億元近くの企業の物流コスト節約につながり、企業負担を減らすとともに企業の発展の原動力を強化した。 

陝西省では陸上ルートだけでなく、航空分野でも大きな進展が得られた。西安咸陽国際空港では第3期拡張工事が全面的に完成し、24年2月から正式に運用が始まった。24年、同空港を利用した旅客数は延べ4703万人に達し、前年比で13・7%増加した。また、貨物運輸量は29万500㌧に達し、前年比で9・3%増加し、中国国内外を結ぶ重要な航空ハブとなっている。それと同時に、陝西省は異なる輸送機関を複数組み合わせて運ぶインターモーダル輸送の新たなモデルを積極的に模索し、各種のオープンプラットフォームの共同発展を後押ししている。カザフスタン西安埠頭の正式運用開始、モスクワ・セリャチノ(中国・ロシア・カザフスタン)物流センタープロジェクトの始動、「中欧班列」(ハノイ−西安−ブダペスト)越境道路鉄道連携輸送の常態化、さらには広州−西安−タシュケント陸空共同輸送路線、国際道路運送条約(TIR条約)に基づく国際越境道路貨物運輸路線の開通により、陝西省では陸海空をカバーする全方位的かつオープンな通商ネットワークが構築されている。 

企業を後押しするビジネス環境 

優れたビジネス環境は企業による投資の誘致と経済発展の促進における重要な保障であり、陝西自由貿易試験区はその整備のために一連の有効な措置を講じている。法治化されたビジネス環境の構築の面で、「中央法務区」の看板を掲げる西安「一帯一路」国際商事法律サービスモデル区には、最高人民法院第二国際商事法廷、最高人民法院第六巡回法廷、最高人民検察院「一帯一路」検察研究拠点など国家レベルのプラットフォームや法律機関が集い、企業に専門的かつ高効率な法務サービスを提供し、国際商事法律サービスの新たな高みを着実に築いている。 

同時に、陝西省は「陝西自由貿易試験区におけるビジネス環境の最適化のための若干の措置」「陝西自由貿易試験区西安地域における失敗許容・是正実施規則」などの政策文書を打ち出し、制度面から企業の成長を担保している。陝西省がリリースした「単一窓口」プラットフォームは306項目の地方の特色あるサービス機能を備え、AEO認証企業に「申告免除と政策・サービス享受」のサポートを提供しており、企業の手間と時間、コストの削減につながっている。さらに、特殊な事情がない限り特定の期間に行政機関による各種の法執行行為を行わない企業検査の新たなモデル、税金サービスの新たな体系などは、企業のコスト低減と効率向上に持続的に寄与し、企業が生産と経営に注力できるようにしており、陝西省での投資と発展に対する企業の自信強化につながっている。 

これらの措置は顕著な成果を上げており、24年の陝西省の輸出入総額は4540億7000万元だった。また、対外貿易の増加率は全国第7位のプラス12・3%で、全国平均を7・3ポイント上回った。このような成果は、陝西自由貿易試験区がビジネス環境の最適化によって発揮している対外貿易の強力な推進効果を十分に示している。 

陝西自由貿易試験区は制度革新、対外開放のルートのアップグレード、ビジネス環境の最適化といった多方面にわたる努力により、ハイレベルな対外開放の道を歩む上で世界が注目する成果を上げている。また、その発展モデルと成功経験は中国の他の地域にとって大いに参考になる。今後、陝西自由貿易試験区は引き続き自らの優位性を発揮し、対外開放を深化させ、国際的な舞台でいっそう精彩を放っていくことだろう。 

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