中国最大規模の北極海科学調査で重要な成果

2025-09-29 10:34:00

中国第15次北極海科学調査隊の隊員100人を乗せた極地科学調査砕氷船「雪竜2」号が9月26日、無事に上海へ帰港した。自然資源部(省)が組織した今回の北極海科学調査は、雪竜2号、「極地」号、「深海1号」、「探索3号」の4隻が共同で実施したもので、中国におけるこれまで最大規模の北極海科学調査となった。新華社が伝えた。

9月8日、CTD(電気伝導度・水温・深度プロファイラー)を回収する「雪竜2」号。撮影・劉詩平

今回の北極調査では、国家重点研究開発計画に関連する任務を統合的に実施し、中国が北極海の急速な変化とその影響に対する理解をさらに深め、地球規模の気候変動をより深く理解し、効果的に対応するための重要な支えを提供している。

その中で、雪竜2号と極地号の2隻は、チュクチ海台、カナダ海盆、北極海の中心部で海洋環境の総合調査や有人深海潜水の支援任務を遂行し、氷縁域での学際的な総合調査や大気―氷―海の立体的協調観測などで重要な進展を収めた。

8月25日、北極海高緯度海域で氷上ブイを設置する調査隊員。撮影・劉詩平

雪竜2号の支援のもと、深海1号は「蛟竜」号有人潜水艇を搭載し、中国として初めて北極氷域での有人深海潜航を成功させた。これは、中国の深海進出と深海探査能力が着実に向上し続けていることを示すものだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年9月28日

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