中米の安定的な通商関係は両国及び世界に寄与

2025-10-30 16:36:00

外交部(省)報道官は29日、「中米双方の合意に基づき、習近平国家主席は10月30日、韓国・釜山において米国のトランプ大統領と会談し、中米関係及び双方が関心を共有する問題について意見を交換する」と表明した。

現地時間10月25日から26日にかけて、中米両国の経済貿易チームはマレーシア・クアラルンプールで新たなラウンドの経済貿易協議を行った。協議後に発表された情報によれば、双方はそれぞれの懸念を解消するための取り決めについて、基本的な共通認識に達した。双方は、具体的な細部をさらに詰め、国内承認手続きをそれぞれ行うことで一致した。

今回の経済貿易協議は世界的に大きな注目を集めた。成果は容易に得られたものではなく、中米両国間に広範な共通利益と大きな協力の余地が存在することも改めて示された。たとえ意見の相違があっても、中米両国は相互尊重と対等な対話を基礎に、適切に対処し、正しい付き合い方を見出すことができる。

中米関係発展の歴史と現実が繰り返し証明しているように、中米の経済貿易関係の本質は互恵・ウィンウィンだ。国交樹立後の46年間、両国間の経済貿易関係は発展し続けた。1979年には25億ドル(1ドルは約151.6円)に満たなかった貿易額が、2024年には6883億ドル近くにまで拡大した。テスラが上海に建設した商用バッテリー「メガパック」の工場が正式に操業を開始し、そのスピードで新記録を樹立したこと、ジュネーブ協議での合意に基づき双方が関税措置を調整した後、中米間の海運市場が「船の確保が難しい」ほどの活況を呈していることなど、最近の具体的な事例は、「中米は和すれば共に利し、争えば共に傷つく」関係にあり、交流と協力の強化が両国関係のメインストリームであり、両国の国民と企業の根本的利益にかなうことを例外なく裏付けている。

大国間関係は国際情勢に影響を及ぼす。中米の安定した経済貿易関係は両国及び世界に寄与する。世界第1位と第2位の経済大国である両国の経済規模は、世界経済の40%以上を占める。両国間の緊密な経済貿易交流は、世界経済の安定と成長にとって重大な意義を持つ。世界貿易機関(WTO)のイウェアラ事務局長は以前、ロイター通信の取材に「中米が手を携えて協力することを心から希望する。中米間のいかなる緊張やデカップリングも、世界のこの二大経済大国に影響を与えるだけでなく、他の地域にも影響を与えうるからだ」と述べた。

関税戦争や貿易戦争に勝者はいない。世界の繁栄と発展には開放が必須だ。先ごろ閉幕した中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)は「高水準の対外開放を拡大し、協力・ウィンウィンの新たな局面を切り開く」方針を打ち出した。この方針を通じて、中国は高水準の対外開放の確固不動たる拡大に対する自信と決意を改めて全世界に示した。

国際社会は、不確実性に満ちた現在、中国は中長期計画の策定と実施によって、戦略的な先見性と強固な安定性を示し、世界の発展に貴重な確実性を与えているとの認識で一致している。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年10月30日

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