第8回中国国際輸入博覧会が5日に開幕へ ますます開かれる開放の扉、世界と共有される発展の機会
第8回中国国際輸入博覧会(輸入博)が5日に上海で開幕する。人民日報が伝えた。
今回の輸入博は中国にとって、中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)の閉幕後、初めて開催する重要な経済外交イベントであり、その特別なタイミングゆえに特別な意義を持つ。四中全会は、高水準の開放の拡大に向けて重要な手はずを整え、協力・ウィンウィンの新たな局面を切り開く方針を打ち出した。
第8回輸入博には155の国・地域・国際機関が参加し、4108社の外国企業が出展する。展示面積は過去最大の43万平方メートル余り。タイ、アラブ首長国連邦(UAE)、ナイジェリア、ジョージア、スウェーデン、コロンビアの6ヶ国が主賓国となる。同時開催の虹橋国際経済フォーラムでは33の分科会と非公開会議が設けられ、貿易商談や投資促進など関連イベントも80以上開催される。
中国が輸入博を開催するのは、開放を拡大し、中国という巨大市場を世界にとっての大きなチャンスに変えるためである。
バングラデシュの手工芸品、シリアの伝統石鹸、パキスタンのソルトランプ……輸入博はかつて「無名」だった製品を次々とヒット商品に変え、中国の無数の家庭に浸透させるとともに、現地に確かな雇用と発展の希望をもたらしてきた。すでに中国は150以上の国や地域にとって主要な貿易パートナーとなっている。第14次五カ年計画(2021~25年)期の物品・サービス輸入額は15兆ドル(1ドルは約154.3円)を超え、対外投資は対象国に累計3000億ドル以上の税収をもたらし、大量の雇用を創出するとともに、現地の工業化と近代化を促進してきた。「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設は、広く歓迎される国際公共財、国際協力の場となっている。
ニュージーランドの乳製品ブランド「紐仕蘭」(Theland)は、まさに輸入博を通じて飛躍的発展を遂げた。
7回連続で輸入博に参加し、新製品を初披露し、市場を洞察し、ネットワークを拡大する中で、「紐仕蘭」は中国市場で急成長を遂げた。生乳の販売量は従来の26倍に達し、オフライン販売は25省に拡大、オンラインでは90%以上のECプラットフォームをカバーしている。
「中国と共に歩むことは、チャンスと共に歩むことだ」との認識を出展企業は共有している。
このチャンスは、中国経済の質の高い発展の安定性に根ざしている。今年第1~3四半期(1-9月)の中国の国内総生産(GDP)は前年同期比5.2%増となり、経済の「安定」の構造、「前進」の勢い、「強靭性」という特性に変わりはない。四中全会は、質の高い発展の推進を第15次五カ年計画(2026~30年)期における経済・社会発展の基調として引き続き定めた。中国経済発展の道筋は明確かつ予測可能であり、引き続き世界経済の「安定の錨」となるだろう。
チャンスは、中国という超大規模市場の確実性に秘められている。14億人以上の超大規模市場を背景とする輸入博は、過去7回の累計で成約見込み額が5000億ドルを超え、各国企業が国際市場の変動という難局に共に対処する手助けをしてきた。
チャンスは、中国のイノベーションとアップグレードの未来性によって育まれている。ドイツのNEURA Roboticsが認知能力を備えた家庭用サービスロボット「MiPA」を発表し、カナダ発の高齢者向けコンパニオンロボット「ClickCopilot」が世界初公開されるなど、未来産業と新型消費の融合は、中国の豊富な応用シーンが世界のイノベーションに及ぼす「触媒効果」を証明している。
中国式現代化は、中国のものであると同時に、世界のものでもある。
初開催以来、輸入博は常に後発開発途上国に各方面で優遇措置や便宜を提供してきた。50以上の国・地域から80以上の商工会議所が現地の中小企業を率いて団体出展し、世界中の中小企業が同様に世界クラスの「大舞台」に立つことになる見通しだ。虹橋国際経済フォーラムでも、「グローバル・サウス経済のレジリエンス強化」や「グローバル・サウス農業の持続可能な発展」をテーマとする専門討論が初めて行われる。
政策が安定し、経済成長が確実で、発展の展望が期待できる中国は、変動に満ちた世界に貴重な自信をもたらしている。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年11月4日