高市首相の台湾問題における一線を越えた挑発を断じて容認せず

2025-11-14 17:12:00

日本の高市早苗首相は先ごろ、国会において「台湾有事」は「存立危機事態」になり得ると公然と主張し、集団的自衛権の行使が可能になるとの認識を示し、台湾海峡問題への武力介入の可能性を示唆した。これは中国の内政への粗暴な干渉であり、「一つの中国」原則に対する背信行為であり、第二次世界大戦後の国際秩序への公然たる挑発である。中国と日本の有識者が一様に鋭く指摘しているように、高市首相のこの発言は、1945年の日本の敗戦以来、日本の指導者が公式の場で初めて、いわゆる「台湾有事は日本有事」を鼓吹するとともに、これを集団的自衛権の行使と関連づけたものであり、台湾問題において武力介入の野心を初めて表明し、中国に対する武力による威嚇を初めて行ったものであり、その意図は極めて陰険で、その性質は極めて悪質で、その結果は極めて深刻なものである。中国政府と中国人民はこれに対し強い憤慨と断固たる反対を表明する。(人民日報「鐘声」国際論評)

近代以降、日本軍国主義は狂気じみた対外侵略・拡張を進め、中国に対して筆舌に尽くしがたい犯罪行為を犯した。1895年、日本は馬関条約(下関条約)により台湾を強引に割譲させ、50年の長きに及ぶ植民地支配を行い、台湾同胞の抵抗に対し血なまぐさい弾圧を行い、資源を略奪し、台湾の経済・文化・民生に深刻な破壊をもたらした。1945年、中国人民は14年に及ぶ苦難に満ちた血みどろの戦いを経て、抗日戦争の偉大な勝利を勝ち取った。日本は降伏文書に署名し、「カイロ宣言」「ポツダム宣言」など中国への台湾返還を定めた国際的な法的文書を正式に受諾した。中国は台湾を取り戻し、台湾に対する主権の行使を再開した。これは中華民族が国家の統一を守った輝かしい一章であり、第二次世界大戦後の国際秩序を構成する重要な一部でもある。

今年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年にあたり、「台湾光復」(日本の植民地支配からの解放)80周年でもある。国際社会では「一つの中国」の堅持という普遍的な共通認識がとうに形成されている。敗戦国である日本は、歴史的罪責を深く反省し、中国と国際社会に対する約束を厳守し、実際の行動によって歴史的罪責を徹底的に反省し、中国の主権と領土的一体性を十分に尊重してしかるべきだ。しかし高市首相は、中国の台湾を日本のいわゆる「安全保障上の利益」を結びつけることで、台湾問題への武力干渉の口実を得ようと企て、台湾海峡への軍事介入の企図と野心を露呈した。これは「台湾独立」分裂勢力に深刻な誤ったシグナルを送るだけでなく、「中日共同声明」における「一つの中国」原則の堅持という中核的内容、及び2008年の中日の四つの政治文書のうち四つめの文書にある「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」という共通認識に著しく背くものであり、中日関係の政治的基盤を深刻に損なうものである。

台湾に関する高市首相の誤った主張は、決して単独の政治的妄言ではなく、その背景には、平和憲法の束縛を突破し、「軍事大国」の地位を追求しようとする日本の右翼勢力の偏執と傲慢さがある。近年、日本は猛スピードで軍備拡張の道を突き進み、平和憲法を骨抜きにし続け、「専守防衛」原則を完全に放棄し、「非核三原則」の放棄を画策している。こうした背景下で、高市首相が「台湾有事」を集団的自衛権と結びつけたのは、軍事拡張の口実作りのためであり、軍国主義が息を吹き返す危険な兆しを孕んでいる。頻繁な靖国神社参拝から南京大虐殺の否認、さらには「中国の脅威」の力の限りの誇張に至るまで、高市首相の歩みの一つ一つはいずれも歴史的悪行の足跡を辿るものであり、侵略の歴史を覆し、軍国主義を蘇らせようとしている。日本の軍国主義は歴史上、いわゆる「存立危機」を口実に対外侵略を繰り返してきた。「自衛権の行使」を理由に横暴にも九一八事変を引き起こし、中国侵略戦争を引き起こしたのもその一例だ。今また同様の論調を持ち出すとは、まさか日本は歴史の轍を踏もうとしているのだろうか?

中華民族の偉大な復興と両岸統一は、誰にも阻めない歴史の大勢である。国家主権と領土的一体性を守る中国の政府と人民の決意は確固不動たるものだ。台湾問題は中国の核心的利益の中の核心であり、このレッドラインに触れようとする者を、14億を超える中国人民、全中華民族は断じて許さない。我々は改めて日本に対し厳正に警告する。もし日本が台湾海峡情勢に武力介入することを敢行するならば、それは侵略にあたり、中国は必ず正面から痛撃を加える。日本は直ちに、挑発的で一線を越えた間違った言動を是正し、悪質な発言を撤回し、軍事・安全保障分野での危険な冒険的行動を停止しなければならない。さもなくば、全ての結果は日本側が負わなければならない。

80年前、中国人民は日本軍国主義の侵略に打ち勝った。今日、中華民族は、いかなる形の「台湾独立」分裂の企ても外国からの干渉も打ち砕く断固たる意志、十分な自信、完全な能力を備えている。火遊びをする者は必ず自らを焼き滅ぼすことになる。中国統一という大業の妨害を企てるいかなる勢力も、蟷螂の斧の如く、必ずや断固たる反撃を受け、完全な失敗に終わるに違いない。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年11月14日

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