中国経済の質の高い発展の持続は世界にとって好材料

2024-01-23 17:14:00

「最新のデータが中国経済の強靱性とポテンシャルをはっきり示している」、「中国経済はこれからも引き続き世界経済の回復を牽引するだろう」……中国国家統計局が2023年の経済データを発表すると、国際世論は、「過去1年間に中国経済は圧力に耐え抜き、回復好転を実現し、世界経済に推進力を与え、安定性をもたらした」、「中国の質の高い発展が着実に推進され、世界経済の回復により多くの活力、より大きな信頼感を注入した」といった見方を示した。(人民日報コラム「和音」掲載)

中国経済は世界経済に重要な推進力を提供している。世界が新たな動乱変革期に入り、グローバル経済成長の原動力が不足することを大きな背景として、23年の中国経済の発展は「安定」、「前進」、「好調」の特徴を示し、通年の経済規模は前年比5.2%増の126兆元(1元は約20.6円)に達した。世界の主要エコノミーと比較しても、中国の前年と比較しても、この成果は非常に目を引くものであり、また容易に達成できるものではない。23年の中国経済の増加額は6兆元を超え、これは中等先進国の1年間の経済規模に匹敵する数字だ。国際金融フォーラムがまとめた報告によれば、23年の中国経済のグローバル経済成長に対する寄与度は32%に達し、世界の経済成長にとって最大のエンジンだった。国際通貨基金(IMF)の研究では、中国の経済成長が世界の他の地域に積極的な波及効果をもたらしており、中国経済が1ポイント成長するごとに、他のエコノミーの生産レベルを平均で0.3ポイント上昇させるという。IMFのゲオルギエバ総裁は、「中国経済の主な予定の目標は順調に達成され、中国、アジア、世界のいずれにとってもよいニュースだ」との見方を示した。

中国経済は世界経済に貴重な安定性をもたらした。世界2位のエコノミーとしての中国の経済は、長期的好転のファンダメンタルズをすでに形成している。中国は国連の国際標準産業分類の全ての工業分類を擁する唯一の国であり、製造業の付加価値額が世界に占める割合は約30%で、14年連続世界一となり、すでに200以上の成熟した産業クラスターが形成されている。中国の「人口ボーナス」は「人材ボーナス」へと向上しつつあり、人材資源の規模、科学技術の人材資源、研究開発者の規模はいずれも世界の首位に立つ。中国の 社会全体の研究開発投資とハイテク産業の投資は、長年にわたり2桁の伸びを維持し、新興技術の応用が加速し、新製品と新業態が絶えず登場する……こうしたことが中国の発展の新たな原動力の形成と拡大を加速させるとみられる。

中国経済は世界経済の回復に大きな信頼感を注入した。中国経済は「体格」がますます大きくなり、「骨と筋肉」もますます強くなった。47兆元超、というのは23年の中国の社会消費財小売総額だ。82.5%、これは23年の中国の経済成長に対する最終消費支出の寄与度だ……中国経済は質の高い発展のためのエネルギーを蓄積し続けている。現在の中国は中所得層が4億人を超えており、今後10数年間で8億人に達するとみられ、ますます多くの商品・サービス需要が「あるかないか」から「よいかどうか」へと転換し、消費高度化の原動力が強くなると予想される。オーストラリアのラッド元首相は、「中国の消費者が将来に対して信頼感を抱きさえすれば、中国経済は良好な成長傾向を維持できる」と指摘した。電気乗用車、リチウムイオンバッテリー、太陽電池の輸出額が前年比29.9%増の合計1兆600億元に達して、初めて1兆元の大台を突破し、この中国対外貿易輸出の「新御三家」製品が広く注目を集めている。海外メディアは、「長期的な視野を持つ人にとって、中国の製品や技術イノベーションに対する投資は日増しに増加している。このことが中国の長期的な経済の見通しを楽観視する信頼感の源泉になるべきだ」とコメントした。

中国はこれからも引き続き各国と発展の新たなチャンスを共有することになる。世界経済のリスクが蓄積し、保護主義が流れに逆らって横行する背景の中、中国は常に発展すればするほど開放する態度を堅持し、市場化・法治化・国際化された一流のビジネス環境を積極的に構築している。昨年10月には、中国は製造業分野における外資参入制限措置を全面的に撤廃すると発表し、世界の投資家に引き続き中国製造業の発展チャンスを開放する姿勢を示した。ここ5年間近くに外資系企業の中国での直接投資の収益率は約9%で、世界的に高い水準にある。世界的なコンサルティング大手の米マッキンゼー・アンド・カンパニー中華圏のジョセフ・ガイ代表が述べたように、「市場規模、消費力、イノベーション能力を考えると、世界に中国市場に取って代わることのできるエリアは1つもない」。またガイ氏は、「多国籍企業にとって、中国市場はイノベーションの拠点であるだけでなく、より多くの消費分野についてヒントを与える存在であり、多国籍企業は中国での投資を継続するべきだ」との見方を示した。

中国は今、質の高い発展によって中国式現代化を全面的に推進しており、安定を維持しながら前進すること、前進によって安定を促進すること、「先立後破」(新しいものを構築してから古いものを壊すこと)を堅持している。今後はより大きな力とより着実な措置によって経済が質の効果的な上昇と量の合理的な増加を実現するよう引き続き推進し、経済の回復好転の良好な流れを継続させ突き固め、世界により多くの好材料をもたらし、世界の発展により多くの原動力を寄与していく。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年1月22日