春節連休中に大活躍するロボットたち

2024-02-20 18:05:00

春節(旧正月、今年は2月10日)連休中の移動ラッシュを迎え、電気自動車(EV)の充電ポールが見つからないことが多い。この場合はどうするか。移動式充電ロボットがやってきて、自らEVを探し充電サービスを提供する。春節休暇で宅配業者の人手が不足する場合はどうするか。ロボットが倉庫と通りを行き来し、スマートピッキングと自動配送などを実現する。春節連休中には各種ロボットが続々と登場し、大活躍を見せている。人民日報が伝えた。

移動がよりスマートに 

春運(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)のラッシュに対応するため、ロボットが続々と投入された。京張高速鉄道の一部の駅では、可愛らしい旅客輸送スマートサービスロボットが行き来している。これらのロボットは駅構内の案内、発着時間の問い合わせなどのサービスを提供するほか、密閉式収納ボックスを持ち、旅客のために最大約100kgの大きな荷物を運べる。

広州南駅で使用される警察用パトロールロボット

広州南駅で使用される警察用パトロールロボット 

広東省広州南駅1階ホールでは、2台の警察用パトロールロボットがパトロールしながら、人身及び財産の安全に注意するよう音声で促していた。警察用パトロールロボットにはワンキー通報機能がある。旅客は緊急時に3秒長押しすることでリモートで警察とつながり、リアルタイムで対話できる。

湖北省武漢市の高速道路サービスエリアで使用される充電ロボット 

湖北省武漢市の高速道路サービスエリアで使用される充電ロボット 

今年の春運では80%の人が運転での移動を選んでいる。EVを運転する人が増え続け、多くの高速道路サービスエリアで移動充電ロボットが配備されている。

従来的な固定式充電ポールと異なり、移動式充電ロボットは自らEVを探すようになっている。オーナーはわざわざ充電ポールを探さなくても、携帯アプリまたはミニプログラムで予約すれば、ロボットが自ら車を見つけるとともに充電サービスを提供する。

休まない物流 

春節休暇中、多くの宅配業者は物流をストップさせないため、ピッキング・配送ロボットを導入した。

河南省鄭州市に位置する京東スマート物流パークでは、スマートピッキング・搬送ロボットが貨物棚の間を行き来していた。スマート仕分けシステムは荷降ろしから積荷の全フローの自動化を実現できる。浙江省湖州市スマート物流パークでは、880台のスマートピッキングロボットが宅配便を正確にピッキングし、配送していた。

宅配ロボット「小豊」 

宅配ロボット「小豊」 

配送の面では、順豊速運は遼寧省で宅配ロボット「小豊」を導入した。配送任務を受けると、「小豊」はまず荷受人に電話し、配送中に周辺環境と歩行者を認識し、回避する。荷受人に受け取る時間がなければ、「小豊」は自動で戻り宅配便の安全を保証する。同時に荷受人と連絡し、次の配送時間を確認する。荷受人は携帯アプリにより配達状況をチェックし、荷物の位置を正確に把握できる。

安全を守る点検 

点検ロボットは春節連休中に多くの分野で活躍し、リスクを取り除き安全を守っている。

写真:安徽省亳州市の変電所で2日、電力供給設備の点検を行う5Gスマートロボットと運用保守要員。撮影・梁西海 

安徽省亳州市の変電所で2日、電力供給設備の点検を行う5Gスマートロボットと運用保守要員(撮影・梁西海)。 

四川省成都市天府新区の地下総合共同溝で、小型点検ロボットが数歩進むと立ち止まり、周辺を確認していた。その「目」が捉えた画面は同時にバックエンドのコンピューター画面に表示されるとともに、そこの温度、湿度、メタンガス濃度などのデータがリアルタイムで表示される。

上海高速列車区間虹橋高速列車運用所は、長江デルタ最大の高速列車運用点検修理拠点だ。春運中には8台の高速列車検査ロボットが4本の点検修理レール上で忙しく働き、列車の底部を全自動で検査している。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年2月20日