王毅中共中央政治局委員（中央外事活動委員会弁公室主任）は20日、フランス・パリで同国のエマニュエル・ボヌ大統領外交顧問と第25回中仏戦略対話を行った。新華社が伝えた。

王氏は「世界が激動し、さらには分断する事態は、どの国の利益にもならない。中国は欧州を多極化における重要な一極と見ており、欧州が戦略的自律性を強化し、未来と運命を自らの手中に掌握することを支持している。中仏は重大な問題において近い立場をとっている。我々はフランスと戦略的意思疎通を強化し、より多くの共通認識を形成し、団結や協力を強化し、大国としての責任感を示し、力強いメッセージを発し、グローバルな課題により効果的に対処し、国際社会の期待により積極的に応えることを望んでいる」と表明した。

双方は、気候変動対策、生物多様性保全、持続可能な発展、農産物、クリーンエネルギー、原子力開発、人工知能（AI）、航空・宇宙、森林炭素吸収源などでさらに協力を強化すること、中仏文化観光年の積極的な流れを継続し、1年を通して数百件の人的・文化的交流イベントを開催し、直行便を増便し、人的往来の利便性をさらに高めることで一致した。

また、平和と安全に関わる幅広い議題について踏み込んだ意思疎通を行い、平和と安定には多極化が不可欠であるとして、戦略的協力を引き続き強化していくことで一致した。（編集NA）

「人民網日本語版」2024年2月21日