習近平国家主席は24日午前、ロシア・カザンで開催された「BRICSプラス」首脳対話に出席し、「『グローバル・サウス』の大きな力を結集し、人類運命共同体の構築を共に促進」と題する重要演説を行った。新華社が伝えた。

習主席は「グローバル・サウスの集団的台頭は、世界情勢の大きな変化を鮮明に示している。グローバル・サウス諸国が現代化へと共に邁進することは、世界の歴史における大きな出来事であり、人類文明の進歩において前例のない壮挙でもある。グローバル・サウスの第1方陣として、我々は集団の知恵と力を示し、人類運命共同体の構築に果敢にコミットする必要がある」として、以下の必要性を指摘した。

（1）平和を堅守し、共通の安全保障を実現する。我々は平和維持の安定的パワーとなり、グローバル安全保障ガバナンスを強化し、紛争問題について個別の対策と抜本的な対策を兼ね備えた解決の道を探る必要がある。

（2）発展を立て直し、普遍的な繁栄を実現する。我々は共同発展の中核的パワーとなり、世界経済ガバナンスの体制改革に積極的に関与し、これをリードし、国際的な経済・貿易アジェンダにおいて発展を中心的地位に据える後押しをする必要がある。

（3）文明を共に振興し、多様性と調和を実現する。我々は文明間の相互参考の促進的パワーとなり、意思疎通と対話を増進し、各国が各々の国情に合った現代化の道を歩むことを支持し合う必要がある。

習主席は「国際情勢がどう変化しようとも、中国は常にグローバル・サウスを気にかけ、グローバル・サウスに根を下ろし、さらに多くのグローバル・サウス諸国がBRICSの事業に参加することを支持し、グローバル・サウスの大きな力を結集し、人類運命共同体の構築を共に促進していく」と強調した。（編集NA）

「人民網日本語版」2024年10月25日